【ハンターハンター考察】ゾクゾクするほど面白い!五大厄災の深淵を徹底解剖!

【ハンターハンター考察】ゾクゾクするほど面白い!五大厄災の深淵を徹底解剖! 漫画アニメ考察

今回の記事では、『ハンターハンター』の核心に迫るテーマ、「五大厄災」について深掘!冨樫先生の壮大な世界観と、読者の皆さんの鋭い考察が、見事に融合した内容になっています。

この記事を読めば、あなたがこれまで知っていた『ハンターハンター』の世界が、さらに何倍も広がることをお約束します。物語の裏に隠された真実や、キャラクターたちの行動原理に「なるほど!」と唸ること間違いなし。ぜひ、このゾクゾクする体験を味わってみてください!

見どころ

  • 五大厄災の基本情報と恐ろしさの再確認: ★★★★★
  • 読者の間で語られるユニークな考察の数々: ★★★★★
  • 物語の深層に隠された伏線の発見: ★★★★☆

この動画では、『ハンターハンター』に登場する「五大厄災」の基本情報と、それらに関する読者考察を詳細に解説しています。

暗黒大陸の概要から始まり、人類がこれまでに持ち帰った五大厄災(ガス生命体アイ、兵器ブリオン、双頭の蛇ヘルベル、人食いの獣パプ、不死の病ゾバイ病)それぞれの特徴、リターン、危険度を深掘りします。

さらに、各厄災にまつわる興味深い考察、特にアイとAIの関連性、モレナとヘルベルの繋がり、ゴンとパプの契約説、ゾバイ病と『からくりサーカス』のゾナハ病の類似点など、多岐にわたる視点から物語の裏側が紐解かれています。読者の想像力を掻き立てる壮大な世界観と、緻密に練られた伏線が存分に語られています。

暗黒大陸:全ての始まりと終わりの場所

まずは、五大厄災の舞台となる「暗黒大陸」についておさらいしましょう。このとてつもなく巨大な大陸の存在が明かされたのは、ゴンとジンが再会した衝撃的なシーンでした。私たちが知っている世界地図は、実は広大な暗黒大陸のほんの一部に過ぎないという事実に、度肝を抜かれた読者も多いのではないでしょうか?

暗黒大陸の中心には、巨大な湖「メビウス」があり、私たちの住む世界はその湖に浮かぶ小さな島々で構成されているというのですから、スケールの大きさにクラクラしますよね。ここには異人類や魔獣がひしめき合い、人類を脅かしたキメラアントも、実はこの大陸から流れ着いた「外来種」に過ぎなかったというのですから、恐ろしい限りです。

ネテロ会長の息子を名乗るビヨンド=ネテロは、人類の祖先も暗黒大陸から渡ってきたと語っています。もしかしたら、この暗黒大陸こそが、全ての生命の起源なのかもしれません。そう考えると、私たちの存在そのものが、この広大な謎と深く結びついているような気がして、ロマンを感じますね。

繰り返される挑戦と悲劇の歴史

人類はこれまで、何度も暗黒大陸への挑戦を試みてきました。しかし、その全てが失敗に終わり、挑戦するたびに恐ろしい災厄が人類に降りかかってきました。約200年前には、世界の主要5ヶ国(V5)が「不可侵条約」を結び、暗黒大陸への進出を全面的に禁止しました。表向きは…、ですけどね。

実はV5は、条約締結後も暗黒大陸にある資源を求めて、極秘裏に149回もの渡航を主導していたというから驚きです。しかし、生きて帰れたのはわずか5回、生存者はたったの28名。現在、公式に生存が確認されているのは、ビヨンド=ネテロただ1人だけだというから、その過酷さがわかりますよね。命がけの「宝探し」のようにも思えますが、リターンを得るどころか、とんでもないものを持ち帰ってしまったのです。

豆知識: ネテロ会長も若かりし頃、ジグ=ゾルディックやリンネ=オードブルと共に暗黒大陸へ挑戦した過去があります。V5を通さない個人的な探索だったため公式記録には残っていませんが、彼らの冒険は、この世界にどんな影響を与えたのでしょうね!

そして、人類が生還したわずか5回の渡航で、暗黒大陸から持ち帰らされたもの、それが「五大厄災」なのです。なぜ、そんな危険なものを持ち帰ることになったのでしょうか?その謎を解き明かす鍵は、暗黒大陸の「門番」と「案内人」にあります。

門番と案内人:厄災を持ち帰らされた理由

暗黒大陸へ渡るためには、人類海峡域を超える必要があります。その先にある「限界海峡線」にはゲートが設置されており、それを管理しているのが魔獣族の門番です。人類が暗黒大陸へ渡るためには、この門番と交渉し、案内人を召喚してもらわなければなりません。案内人の協力なしには、限界海峡域を超えることすら不可能なんです。

ジンはこう語っています。「V5がそれぞれ別ルートから大陸へ行き、持ち帰ってきた案内人が戒しめのため持ち帰らせた」。つまり、人類は暗黒大陸で厄災に敗北し撤退を余儀なくされるたびに、案内人、すなわち暗黒大陸側の意向によって、その厄災の1つを持ち帰らされていたというのです。これは、人類が暗黒大陸のルールを無視したことへの「罰」のようなものなのでしょうか?

しかも、ジンは「6つ目、持ち帰るってこともあり得る」とも発言しています。五大厄災がメビウス湖周辺に集中して配置されていることを考えると、暗黒大陸の広大なエリアには、まだまだ未知の厄災が潜んでいると考えるのが自然ですよね。五大厄災は、数ある厄災のほんの一部に過ぎないのかもしれません。ゾクゾクしますね!

現在、五大厄災の犠牲者たちは国際環境許可庁の地下に隔離されていますが、決定的な対処法は見つかっていません。「閉じ込めて近寄らない」以外に方法がないというのが現状だというから、その恐ろしさがよくわかります。愛とパプの犠牲者が現世界でも確認されていること、ジンが語る「人類が滅亡してねえのはたまたまかな」という言葉からも、すでに人類がかなりギリギリの状況にあるのは間違いなさそうですね。

ドン=フリークス:300年の謎を解き明かす鍵

そんな超危険な五大厄災をもし攻略することができたなら、人類に莫大な恩恵をもたらす「リターン」、つまり「夢のアイテム」を手に入れることができるというのです。ですが、そもそも未知の大陸であるはずの暗黒大陸に対して、なぜV5はリターンのありかを正確に把握しているのでしょうか?

その鍵を握るのが、今からおよそ300年以上前、メビウス湖の沿岸部をくまなく探索したある1人の探検家の存在です。彼は自身の探検の記録を本として残しました。その書名は『新大陸紀行・東と西』。しかし、現在見つかっているのは「東」だけで、「西」は今も未発見のままです。なぜ西が見つかっていないのでしょうか?

その理由として示唆されているのが、リターンの効果によって300年経った今も生き続けており、『新大陸紀行・西』を書き続けているのではないかという驚きの可能性です。そして、この『新大陸紀行』を記した人物こそが、かの有名な「ドン=フリークス」

驚きの考察: ドン=フリークスは、ハンター協会の初代会長だったのではないかという説があります。ハンター試験の期数から逆算すると、ハンター協会が発足したのは約290年前。ドンが暗黒大陸から戻り、その脅威と可能性を目の当たりにしたことで、ハンターという存在の必要性を痛感し、協会を設立したと考えると、時系列的に非常に筋が通っていますね!

さらに、もう1つ有名な考察として語られているのが、ドン=フリークスこそがゴンの本当の父親なのではないかという説です。これは、後ほど「人食いの獣パプ」の項目で詳しく見ていきましょう。ゴンの出自の謎が解き明かされるかもしれませんよ!

五大厄災の深淵:それぞれが持つ力と考察

それでは、ここからは五大厄災それぞれの特徴、攻略によって得られるリターン、そして危険生物評価リストに基づいた厄災ごとの脅威度について詳しく見ていきましょう。さらに、読者の間で語られている興味深い考察をいくつかピックアップして深掘りしていきます。心して読んでくださいね!

ガス生命体「アイ」:欲望の共存がもたらす破滅

その異名は「欲望の共存」。ガス生命体という名称、そしてジンが語っていた「霧状生物」という表現から、アイは物理的な実体を持たず、他の生物に寄生する性質を持つ存在であると考えられます。キルアの妹、アルカのもう一つの人格「ナニカ」が暗黒大陸出身であることは単行本で明かされており、何かとアイが共に「あい」という口癖を持っていることから、ナニカの正体がガス生命体アイであることはほぼ確定的と言えるでしょう。おそらくアイがアルカの体に寄生し、ナニカという別人格を形成したのではないでしょうか。

ナニカの能力は、相手の望むお願いを1つ叶えるというチート級の能力です。限界がなく、まさに何でも実現できてしまう無限の力!ただし、お願いを叶えるとナニカの人格はアルカに戻り、その代償として3回のおねだりを求めます。このおねだりは、なぜかお願いをした本人ではなく、全く別の人物に対して行われるのがポイントです。

お願いの難易度が高ければ高いほど、次に求められるおねだりも難易度が上昇し、4回連続で断ると、断った者と最も愛している者、少なくともこの2人がねじり殺されてしまいます。さらに、お願いの難易度がある一定のラインを超えると、最愛の人に留まらず、長期間共に過ごしてきた順に、十数名の命が犠牲になるという恐ろしいルールがあります。ゾルディック家の執事が奥万長者になりたいと願った際には、なんと67名もの犠牲者が出ました。

暗黒大陸に存在するアイについても、その「欲望の共存」という異名から、相手のお願いを叶える力と、生物をねじり殺す能力を持っていると推測されます。攻略することで得られるリターンは、メビウス湖の南東に存在する「三源水」。これはあらゆる液体の元となり得ると言われており、石油や真水の源になる可能性が想像できます。石油を爆発的に生産できるようになるとすれば、資源枯渇が深刻化する現代において、人類にとっては計り知れないほどの恩恵となるでしょう。

危険生物評価リストを見ると、その総合評価は最高ランクの「A」。早急に殲滅すべき危険生物であるにも関わらず、その方法は未確定で対策困難、全世界レベルでの協力が不可欠とされています。凶暴性はA、破壊力はAからBと評価されており、ヘルベルに次ぐ2番目に高い危険度です。どんな願いでも叶えられる無限の力が反転すれば、全てを破壊する最悪の脅威となる、そう考えると恐ろしいですね。

考察:アイはAIのメタファー?

ここで、読者の方から寄せられた興味深い説をご紹介しましょう。それは、アイという存在が、実はAIの危険性を象徴したメタファーなのではないかというものです。近年、生成系AIの進化により、誰もが高品質な文章、画像、映像を簡単に制作できるようになりました。対話型AIの性能も飛躍的に向上しています。さらに、イーロン・マスク氏が主導するニューラリンクの登場により、脳とコンピューターを直接接続するという、まるでSFのような技術も現実味を帯びてきました。もし脳がバーチャル世界に直接接続され、それが現実と区別がつかないほどリアルなものになれば、それはまさに映画『マトリックス』の世界そのものです。

そうなった時、人間はNPCとの関わりの中で欲望を際限なく満たし続けるようになるかもしれません。しかしその一方で、AIの進化には深刻なリスクも伴います。AI研究の第一人者であるジェフリー・ヒントン教授は、AIの脅威によって今後30年以内に人類が絶滅する可能性があると警鐘を鳴らしています。

そして、この「欲望の充足と対価としての破滅」という構図こそが、アイのお願いとおねだりの関係性と重なるのではないでしょうか。もしかすると冨樫先生は、アイというキャラクターを通じて、AIがもたらす未来の光と闇、その両面を象徴的に描こうとしたのかもしれませんね。深読みしすぎでしょうか?

考察:イルミとカルト、そして別の「アイ」

次にご紹介するのは、イルミが暗黒大陸で別のアイを捕獲し、それを弟のカルトに寄生させようとしているのではないかという大胆な考察です。この前提として注目したいのが、カルトがイルミを崇拝している可能性です。キルアが母親に対して強い嫌悪感を抱いているのに対し、カルトは母と相思相愛の関係にあることがゾルディック家の相関図から明らかになっています。ツボネが「母親のイルミやミルキは好きになれない」と語っていたことを思い出すと、裏を返せば、カルトは父親のキルアよりも、母親のイルミに愛情を向けていると解釈することもできます。

こうした関係性を踏まえると、相関図に記されたカルトがアルカに嫉妬しているという記述も、キルアではなくイルミが原因だった、つまりイルミの関心がアルカに向いていることに対する嫉妬と考えることができるのです。さらに、第229話でカルトが「兄さんを取り戻す」と発言した場面も、実はキルアではなくイルミに向けた言葉だった可能性も浮かび上がります。取り戻すという言葉には、イルミの関心がキルアに向いてしまったことへの嫉妬、そして失った愛情を再び自分に向けさせるという願望が込められていたのかもしれません。キルアへの嫉妬という点に関しては、家族写真でキルアを可愛がる母と、その母の服を掴むカルトの描写も伏線となっているように思えます。

名前の由来: イルミの名前の由来は、秘密結社「イルミナティ」であるという説が多く見られますが、その語源はラテン語の「イルミナートゥス」(闇の心理に目覚めたもの)。一方、カルトの語源は「カルタス」(崇拝するもの)。つまり、イルミが教祖、カルトが信者という構図が名前からも示唆されているのです。鳥肌ものですよね!

では、なぜイルミはカルトにアイを寄生させようとしているのでしょうか?イルミが現在最も欲しているのは、おそらくナニカの力です。しかし、ナニカを捕獲するのは非常に難しいです。そこでイルミが思いついたのが、暗黒大陸で別のアイを捕獲し、それをカルトに寄生させるという計画なのではないでしょうか。もしかすると、ヒソカからの依頼はその道中に過ぎないのかもしれません。

ジグ=ゾルディックがアルカにアイを寄生させたという説を踏まえると、ゾルディック家に残された記録や文献から、愛の捕獲方法や人間への寄生方法を知った可能性もあります。そして、カルトがこの計画に同意している理由は、アイに寄生されることでイルミにとっての特別な存在になれるからではないでしょうか?あるいは、かつてのキルアのように、すでにイルミの針によって意識を操作されている可能性も考えられます。純粋な愛情からイルミに依存するカルトと、欲望を満たすための道具としてカルトに依存するイルミ。そんな歪んだ欲望の共存が、暗黒大陸を舞台に描かれていくのかもしれませんね。

兵器「ブリオン」:古代都市を守る謎の球体

その異名は「謎の古代遺跡を守る正体不明の球体」。裸の男性の体に球体状の頭部という不気味な外見です。コミックスでは紫色に描かれていますが、LINEスタンプでは緑色で表現されています。ジンがブリオンについて「植物兵器」と語っていたことを踏まえると、この緑色こそが実際のカラーである可能性も考えられますね。国際環境許可庁の地下には頭部のない男性の体が隔離されていましたが、あれはブリオンの犠牲者なのでしょうか?もしそうであれば、ブリオンの本体はあの球体のみで、人体に寄生して体を乗っ取るタイプの存在である可能性が浮かび上がります。

ブリオンの名前の由来は、牛の脳に感染する病原体プリオン(いわゆるBSEの原因)にあるのかもしれません。ブリオンが生息しているのは、メビウス湖の南東にある樹海を超え、さらに400km先に存在する古代迷宮都市です。かつてV5の一国サヘルタ共和国が特殊部隊を派遣しましたが、ブリオンによって壊滅させられ、生還できたのはたったの2名だけだったとあります。

そのブリオンを攻略することで得られるリターンは、「万病に効く香草」。詳細は不明ですが、その名の通りあらゆる病に効く万能薬のような存在だと考えられます。作中では、あのドン=フリークスが使用している可能性が示唆されていましたね!

危険生物評価リストを見ると、ブリオンの総合評価は「B+」。早急に殲滅が必要な危険生物で、その方法も確定しているとされているものの、その実行には高いコストとリスクが伴い、国家レベルでの対応が必要となります。この総合評価や凶暴性Bといった評価を見ると、五大厄災の中では比較的危険度が低い部類に入ると考えられます。その理由としては、ブリオンがあくまで古代都市を守る兵器であり、こちらから古代都市に足を踏み入れない限り攻撃を仕掛けてこないためではないでしょうか?

数に関しては「C(10から数十)」と記されており、どうやら群れをなして生息しているようです。キメラアントと比べれば少数ではありますが、一方で繁殖力は「B(条件が整うとA)」と評価されています。「A」というのは、活動が始まると凄まじいスピードで繁殖し、爆発的に個体数が増える状況を指します。ブリオンの由来が病原体プリオンである可能性を踏まえると、もしかするとある条件を満たすことで大量感染を引き起こす「感染兵器」である可能性も考えられるのではないでしょうか?

破壊力については「A(非常に高い確率で死に至り、回避が困難)」と評価されており、最高レベルの危険性を誇っています。リターンを求めて足を踏み入れる者にとっては、非常に危険なカウンタータイプとも言えるでしょうね。

考察:ブリオンは誰が作った?

このブリオンについて、Web上には特筆すべき考察がほとんど見当たりませんでした。そこで、「兵器」というワードから少し想像を広げてみましょう。「兵器」という言葉を辞書で引くと、「殺傷や破壊を目的とした軍用の器具」と定義されています。つまり、ブリオンは何らかの組織によって製造された存在である可能性が浮かび上がってきます。さらに、これが高度な軍事技術に基づくものであるとすれば、暗黒大陸には国家のような存在があるのではないかという大胆な推測も成り立ちます。もしそうであれば、ブリオンをはじめとする五大厄災の存在も、暗黒大陸においてはあくまで末端の存在に過ぎないのかもしれません。

『幽☆遊☆白書』で例えるなら、A級妖怪クラスといったところでしょうか?そうなるということは、もしその国家の頂点に国王クラスの存在がいるとしたら、S級をはるかに凌駕する桁違いの力を持った存在が、暗黒大陸の奥に眠っているかもしれませんね。ただ、これ以上風呂敷を広げてしまうと、本筋の完結が難しくなってしまいそうなので、この辺で止めておきましょうか…(笑)。

双頭の蛇「ヘルベル」:殺意を伝染させる魔物

その異名は「殺意を伝染させる魔物」。二股に分かれた尻尾が特徴的で、その姿にはまるで毒ヘビのような悍ましさがあります。ヘルベルを攻略することで得られるリターンは、究極の長寿食とされる「ニトロ米」。詳細は明かされていませんが、名前の通り摂取することで寿命を伸ばす効果があると考えられます。このニトロ米についても、万病に効く香草と同じく、ドン=フリークスが摂取している可能性が示唆されていますね。もし彼が300年以上前に書物を残した人物であり、ニトロ米の効果によって現在も生き続けているのだとすれば、寿命を数百年単位で伸ばす力を持っていることになります。ニトロ米はメビウス湖南東の沼地に自生しており、ヘルベルはその周辺に生息しています。

かつて連邦はニトロ米を確保するため大規模な部隊を派遣しましたが、そのほとんどがヘルベルの毒気にやられ、結果として全体の99%が命を落とし、生還できたのはわずか11名という壊滅的な結果となりました。

危険生物評価リストを見ると、ヘルベルの総合評価は「A」。これはアイと並ぶ最高ランクです。早急に殲滅すべき危険生物でありながら、その方法は未確定で対策は困難、全世界レベルでの協力が不可欠という評価が与えられています。加えて、凶暴性や破壊力も最高級の危険度を誇る存在と言えるでしょう。「殺意を伝染させる」という異名から想像するに、一度感染した生物を通じて次々と別の生物へと殺意が伝染していく、まさにバイオハザードのような連鎖的な感染が起こるのかもしれません。殺し合いの連鎖が引き起こす地獄絵図が、頭に浮かびますね…。

ヘルベルの数や繁殖力については不明とされていますが、ヘビという生物自体が元々高い繁殖能力を持つことから、五大厄災の中でも上位に位置づけられると考えられます。もしこのヘルベルが人間世界に侵入した場合、容易に人類を滅亡へと追いやるでしょう。恐ろしいです!

考察:モレナとヘルベルの繋がり

このヘルベルについて、よく語られているのが、モレナとヘルベルの間に何らかの関連があるのではないかという説です。具体的な考察はあまり見当たらないため、ここでは少し踏み込んで考えてみたいと思います。

そもそもなぜモレナとヘルベルが関係していると考えられているのでしょう?1つは、怒りに囚われ人類を憎み全てを滅ぼそうとするモレナの人物像。さらに、彼女の能力によって感染したメンバーたちが、元々は一般人であるにも関わらず殺人を全く躊躇せず、むしろ楽しんでいるという異常性です。まるで怒りが感染のように周囲へと伝播しているようにも見えるのです。加えて、念能力に感染したメンバーがレベル100に達すると「メンバー0」となり、再び他者へ感染を広げていくという構造。これらの特徴がヘルベルの異名「殺意を伝染させる魔物」と重なって見えるわけですね。こうした共通点から、モレナの中にヘルベルが宿っている、あるいはモレナがヘルベルに感染しているという説が浮かび上がってくるのも納得できます。

ただし、モレナ自身が特質系能力者であると語っており、その能力は五系統を組み合わせた高度なハイブリッド技であると説明されています。このことからも、彼女の能力はあくまで自身の念によるものであり、厄災とは無関係だと考えることもできます。しかし、アルカとナニカの関係を踏まえると、必ずしもそうとは言い切れません。あらゆる願いを叶えるナニカの力は五大厄災の1つ「アイ」の能力であると推測されていますが、そのアルカ本人の念系統は特質系であることが念能力設定資料から確認できます。また、ナニカの力を発動するには、アルカの意識が表に出ている状態でおねだりを3回成功させる必要があることから、ナニカのお願いの力は、特質系であるアルカの能力とアイの力を融合したものと考えることができるのです。

この前提に立てば、モレナもまたヘルベルの影響によって念に目覚め、自身の特質系能力と厄災の力を組み合わせて「細菌汚染」を完成させたという可能性も想像できます。もしそうであれば、殺意の伝染という力を最大限に引き出す能力こそが「機関」なのかもしれません。第405話でモレナが語っていた「毒がお目当ての人間を見つけたら合法。いよいよ終わりの始まりよ」というセリフ。これはつまり、特質系能力者を見つけ、「機関」を発動したその瞬間こそが「終わりの始まり」である、そんな意味合いに捉えることができるのではないでしょうか?この「終わりの始まり」は、ミザイストムが言及していた「20万人の恐怖」「義震暗期」が巻き起こす暴動、その伏線を回収するものだと当チャンネルでは考えています。つまり、「機関」というジョイント能力が殺意の伝染を引き起こし、その影響によって大規模な暴動が発生する、そんな展開を予想しているのです。

連載再開時の表紙でモレナが大きく描かれていたことからも、彼女が王位継承戦における最重要人物であることは間違いありません。さらに、もし彼女の能力の背後に五大厄災の1つが関与しているとしたら、そしてその力を受けてモレナがヒソカやクロロに匹敵する存在へと成長していたのだとすれば、今後の展開にとてつもないインパクトを与える存在になることは間違いなさそうですね。

人食いの獣「パプ」:快楽と命の交換

その異名は「快楽と命の交換」。画像一見すると手前にある人形のようなものがパプに見えますが、本体は奥の草陰に潜み、目を光らせている正体不明の獣。そして地面に転がるもの、あれはかつて人間だったものの成れの果てなのでしょう…。国際環境許可庁の地下にも同じような残骸が隔離されていましたね。パプの縄張りはメビウス湖の北東に広がる険しい山脈。その山中にはパプを討伐することで得られるリターン、「無尽石」が眠っています。

無尽石、それは水に沈めるだけで発電するという、まさに奇跡の鉱石!ビーズ1粒ほどのサイズで1日に2万kWもの電力を生み出すとされており、これは日本の約2000世帯分に相当するエネルギーに匹敵します。ちなみに、日本全体の世帯数は約5000万。ビーズの大きさを4mm、密度を金と同じと仮定すると、たった30kg分の無尽石で日本全国の家庭の電力を賄える計算になります。そんな夢のような鉱石を求めて、かつてV5加盟国ベゲロセ連合国は千人規模の調査団を派遣しました。しかし、そのほとんどがパプに襲われ、生還したのはわずか7名だったと言います。

危険生物評価リストを見ると、総合評価は最高レベルである「A」。早急に殲滅すべき危険生物でありながら、その方法は未確定で対策は困難、全世界レベルでの協力が不可欠とされています。数や繁殖力については「?」となっていますが、山脈一体を縄張りとしているという記述や、千人規模の調査団が壊滅したという事実を踏まえると、相当数が生息していると見て間違いないでしょう。凶暴性は「A(大多数の人間の命を危険にさらす凶暴性)」とされ、こちらも最高クラスの評価です。ただし、1体のパプが1人の人間と繋がっているように見えることから、1体で複数の人間を同時に襲うのは難しいように感じられます。だとすれば、パプがここまで危険視される理由は、やはり圧倒的な数の多さにあるのではないでしょうか?

また、パプの名前にある「人食い」というワードからは、ある条件を満たすことで対象の人間を操る、つまり操作系に類する能力を持つ可能性も考えられます。そして「快楽と命の交換」という異名から想像されるのは、快楽を与える代償としてその人間のコントロール権を奪い、生命エネルギー、つまりオーラを死ぬまで吸い続ける、そんな能力なのかもしれませんね。

考察:ゴン=フリークスとパプの契約説

皆さんはこのパプに関するある有名な説をご存知でしょうか?それは、キメラアント編でゴンが直属護衛軍ネフェルピトーと対峙した際、急激に成長を遂げたあの姿、いわゆる「ゴンさん」の状態は、制約と誓約によって得られたものではなく、パプと契約したことによって得られた力だったのではないかという説です。では、なぜそんな考察が生まれたのでしょう?

その要因となったのが、「ゴンさん」化した際に見られた3つの外見的な特徴です。1つ目は闇の中で怪しく光る目。2つ目は空へ向かってまっすぐに伸びる髪。そして3つ目は、力の代償として瀕死状態に陥った際に見せたミイラのような手。これらの特徴が、草陰から光るパプの目、人間の残骸と繋がれたツル、そして犠牲者の干からびたような皮膚と重なって見える、そんな共通点が指摘されているのです。

とはいえ、仮にゴンが無自覚のうちにパプと契約していたとして、本当に「快楽と命の交換」という異名と結びつくのかという疑問は残ります。ただし、これについては少し強引ではあるものの、復讐を遂げること、肉体的に拳を叩き込むこと、これらの行為をゴンにとっての「快楽」と定義するのであれば、この等価交換は成立する可能性があるのではないでしょうか?

では、なぜゴンは暗黒大陸の厄災であるパプと契約を交わしたと考えられるのでしょう?その根拠となるのが、ゴンが暗黒大陸出身であるという説です。まず、ジンが本当にゴンの父親なのかどうか、それを疑わせる描写は作中の随所に散りばめられています。例えば、ゴンはジンについて「名前で呼んだ方がしっくり来る」と語っていたり、「父親っていうより親戚のすごい人」「息子の素質がなかった」なんて発言も見られます。こうした描写は、本当の父親ではないという伏線と見ることもできそうです。

ではジンが父親でないとすれば、ゴンを生み出した人物とは一体誰なのか?そこで浮上してくるのが、やはりドン=フリークスの存在です。ドンがゴンの先祖ではなく、父親であると考察される根拠が描かれているのは、第66話でジンがゴンに残したとされるカセットテープのメッセージを再生するシーンです。メッセージが流れると同時に、ジンと思われる人物の姿が描かれますが、彼はドラゴンのような巨大生物の上に乗っており、そのドラゴンはさらに大きなドラゴンに乗っています。現時点での『ハンターハンター』の世界において、ここまで大きな生物は描かれておらず、ネテロが暗黒大陸挑戦時に対峙した未知の生物をイメージさせるインパクトがあります。

さらに注目すべきは録音時の背景です。これは明らかに、世界樹の頂上でジンがゴンに話していた暗黒大陸にある本当の世界の姿です。ジンは暗黒大陸へと挑戦するにあたって、許可、手段、資格、契約のどれ1つも手に入れていないと語っており、暗黒大陸へ行った過去がないことがわかります。そうすると、この人物はやはりドンであると考えるのが自然でしょう。これらの描写を踏まえると、あのテープはドンが息子であるゴンに対して語った言葉であり、何かしらの方法でテープをジンがドンから受け取っていた可能性があるのです。そうであった場合、これはゴンが暗黒大陸出身であることを意味します。そしてもしゴンが暗黒大陸出身だったとすれば、時空を超えてパプと契約を交わすことができた、あるいは、アイとナニカのように潜在意識の中にその力が眠っていたのかもしれません。

とはいえ、「ゴンさん」=パプとの契約という説自体は、さすがに飛躍があるようにも感じます。しかし、ゴン=暗黒大陸出身に関しては、一定の説得力があるのではないでしょうか。皆さんはどう感じましたか?

不死の病「ゾバイ病」:希望を語る底なしの絶望

その異名は「希望を語る底なしの絶望」。国際環境許可庁の地下には、このゾバイ病に感染した元ハンターが現在も隔離されています。驚くべきことに、その人物は50年間、一切の食事を取らずに生存し続けているのです。しかし、その姿からは人間としての人格や理性を感じることはできません。ゾバイ病に感染すると、思考力や記憶力といった人間らしさが消え失せ、ただただ絶望的に生き続けることしかできない、そんな病なのでしょうか?

この元ハンターがどのような経緯でゾバイ病に感染したのか詳しく見ていきましょう。今からおよそ50年前、ビヨンド=ネテロはクカンユ国の調査団と共に暗黒大陸へと渡り、錬金植物「メタリオン」の奪取に成功しました。しかし、父であるネテロ会長の忠告を無視し、正規ではないルートを通って帰還した結果、調査団の多くがゾバイ病に感染。最終的に帰還できたのは、ビヨンドを含めわずか6名のみでした。現在、国際環境許可庁の地下に隔離されているゾバイ病患者は、おそらくこの6名のうちの1人と考えられます。そして命がけで持ち帰ったはずのメタリオンも、帰還までの過程で枯れてしまい、結局全てが無に帰す結果となりました。錬金植物メタリオンはメビウス湖の真南に自生する植物です。その名に錬金とあることから、金や銀といった貴金属を生み出す性質を持つと考えられます。このメタリオンがゾバイ病のリターンとして存在するものなのか、あるいは別の厄災を攻略して入手したものであり、非正規ルートを通ったことでゾバイ病に大量感染してしまったのか、この点については現時点では明らかになっていません。

危険生物評価リストを見ると、その総合評価は「B+」。早急に殲滅が必要な危険生物で、その方法も確定しているとされているものの、その実行には高いコストとリスクが伴い、国家レベルでの対応が必要となります。ただ、これはあくまでゾバイ病に感染した「患者」を評価したものであり、本体そのもの、つまり暗黒大陸に存在するゾバイ病の「本体」についてはまた別の評価となる可能性が高いでしょう。

さらに詳しい評価項目を見ていくと、凶暴性は「C(個体差がありA、条件次第で大多数の命を危険にさらす)」、数は「E(単体)」、繁殖力は「B(条件が整うとA)」と評価されています。「A」というのは、活動が始まると凄まじいスピードで繁殖し、爆発的に個体数が増える状況を指しています。それらのデータからも分かるように、評価対象はあくまで患者1個体に関するもの。隔離することで被害は抑え込めるものの、再感染や拡散が発生すれば一気にパンデミック状態となり、人類滅亡の危機すら現実味を帯びてくる、そんな潜在的な危険をはらんでいると言えるでしょう。

そして注目すべきもう一つの項目が破壊力。その評価は「B」とされており、「生涯にわたって回復困難なダメージを受ける」と明記されています。ゾバイ病の感染者は、死ぬことすらできず、数百年単位で自らの血肉をすり減らし続けながら、もろと生きながらえることになるのでしょうか…。想像するだけで背筋が凍るような絶望感に包まれますね。

考察:ゾバイ病の元ネタはあの漫画!?

ちなみに皆さん、このゾバイ病に元ネタがあることをご存知でしょうか?おそらくは、藤田和弘先生による漫画『からくりサーカス』に登場する「ゾナハ病」がモデルになっていると考えられます。このゾナハ病、物語序盤では他人を笑わせないと呼吸困難になり死に至る奇病として描かれますが、それはあくまでも第一段階の症状に過ぎません。

第二段階に進行すると免疫力が低下し、様々な合併症を引き起こすことになります。そして、この段階で死亡した人々は「運良く死んだ」と語られるのです。その理由は、次に待ち受ける症状があまりにも過酷だから。第三段階では新陳代謝が停止し、体温が一定の低温に保たれたまま老化も成長も止まってしまいます。さらに食事や水分を取らなくても生命活動が継続し、外的要因以外では死なない体に。そして呼吸困難を伴う激痛が半永久的に続くことになるのです。こうした症状を見ると、ゾバイ病と非常に似ていますよね?

さらに最近では、ツェリードニヒの能力名に藤田先生の別作品『うしおととら』の「獣の槍」が使用されていたこともあり、冨樫先生が藤田作品から影響を受けているのは間違いないでしょう。そうした背景を踏まえても、ゾバイ病=ゾナハ病のオマージュ説はかなり信憑性が高いと言えそうですね!

考察:ビヨンド=ネテロは本物?それとも…?

そして最後に、ゾバイ病にまつわるある興味深い考察をご紹介しておきましょう。それは、現在国際環境許可庁の地下に隔離されているゾバイ病感染者こそが「本物のビヨンド=ネテロ」であり、ブラックホエール号に乗船しているビヨンドは、そのコピー、つまり厄災が化けた存在なのではないかという説です。そしてその目的は、人類を暗黒大陸へと導くこと…。もしこの説が事実であれば、物語は想像を絶する展開へと進んでいくことになりますね。

とはいえ、現時点ではこの説に関する明確な根拠は提示されておらず、当チャンネルとしても深掘りするにはもう少し情報が欲しいところです。ですので、今回は参考情報としてのご紹介に留めさせていただきます。それにしても、ゾバイ病、恐るべしですね!

厄災の裏の可能性

以上、今回は五大厄災の基本情報から考察の数々、そしてその裏に隠された可能性について深掘りしてお届けしました。『ハンターハンター』の世界には、まだまだ語られていない謎や伏線が数多く存在します。今後もそんな奥深いテーマを様々な角度から考察していきますので、興味のある方はぜひチャンネル登録と高評価をよろしくお願いします!

皆さんの考察も、ぜひコメントで教えてくださいね!

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