「今日は漫画が大好きな恵です!」 …そんな元気な挨拶で始まる、今回は国民的忍者漫画『NARUTO -ナルト-』の全72巻に渡る壮大なストーリーを一気に解説してくれる動画の紹介です! 忙しくて全巻読む時間がない…でもナルトがどんな物語だったか知りたい! そんなあなたにピッタリ! 落ちこぼれ忍者うずまきナルトが、仲間との絆、ライバルとの宿命、そして数々の試練を乗り越えて火影を目指す…涙なしには見られない、友情・努力・勝利(そして別れも…)が詰まった感動巨編の全貌を、この記事でダイジェストでお届けしますってばよ! ネタバレ全開なので、未読の方はご注意くださいね!
物語の始まり:落ちこぼれ忍者ナルト、立つ! (第1部:少年編)
物語の舞台は、忍び五大国の一つ、火の国にある「木ノ葉隠れの里」。主人公のうずまきナルトは、里を襲った災厄の九尾の妖狐を体内に封印された「人柱力」であり、そのせいで里の大人たちからは忌み嫌われ、孤独な日々を送っていました。いたずらばかりして気を引こうとするナルトでしたが、忍者アカデミーの教師・うみのイルカだけは、ナルトの孤独を理解し、初めて彼を「一人の忍者」として認めてくれたのです。禁術の巻物「封印の書」を巡る事件で、ナルトは自身の得意忍術となる「多重影分身の術」を習得し、イルカ先生から額当てを受け取り、晴れて忍者アカデミーを卒業します。
運命の出会いと第七班結成
アカデミーを卒業したナルトは、クールなライバル・うちはサスケ、想いを寄せる(が、サスケに夢中な)春野サクラと共に、上忍・はたけカカシが率いる「第七班」に配属されます。しかし、カカシ先生から課せられたのは、合格率66%以上!?の超難関サバイバル演習(通称:鈴取り)。個人プレーに走りがちだった三人はカカシ先生に全く歯が立たず、一度は失格を言い渡されますが、「仲間の大切さ」に気づき、チームとして連携することの重要性を学びます。「忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。けどな、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」というカカシ先生の言葉は、第七班、そしてナルトたちの忍道の礎となるのでした。こうして彼らは、正式な下忍としての一歩を踏み出します。
波の国任務:初めての死闘と覚醒
第七班の初任務は、波の国の橋作りの名人・タズナを護衛すること。しかし、この任務は危険な抜け忍が絡むCランク(実際はそれ以上!)の危険任務でした。霧隠れの抜け忍・桃地再不斬(ももちザブザ)と、その相棒である氷遁忍術の使い手・白(ハク)が彼らの前に立ちはだかります。上忍カカシと互角に渡り合う再不斬、そしてナルトとサスケを翻弄する白。絶体絶命のピンチの中、サスケはうちは一族の血継限界「写輪眼」を開眼! しかし力及ばず倒れてしまいます。サスケが殺された(と思った)ことでナルトは怒りに燃え、内に秘めた九尾のチャクラが覚醒! 白を圧倒します。一方、カカシも切り札「雷切(らいきり)」で再不斬を追い詰めますが、白が再不斬を庇って命を落とします。非情な忍の世界の掟と、白への想いの狭間で揺れた再不斬もまた、雇い主ガトーへの反逆の末、白の隣で息絶えるのでした。この任務は、ナルトたちに忍の世界の厳しさと、人の絆の複雑さを教えました。
【作中用語解説】写輪眼(しゃりんがん): うちは一族の一部に発現する瞳術。相手の動きを見切り、忍術・体術・幻術をコピーする能力や、強力な幻術を発動する能力を持つ。万華鏡写輪眼など、さらなる上位形態も存在する。
中忍試験:ライバル集結と大蛇丸の影
波の国任務を経て成長した第七班は、カカシ先生の推薦で「中忍試験」に挑むことになります。木ノ葉隠れの里には、同期のシカマル班(奈良シカマル、秋道チョウジ、山中いの)、キバ班(犬塚キバ、油女シノ、日向ヒナタ)、ロック・リー班(ロック・リー、日向ネジ、テンテン)をはじめ、砂隠れの里の我愛羅(ガアラ)たちなど、各里の有望な下忍たちが集結! 試験は過酷を極め、一次試験(筆記試験、カンニング能力が試される!?)、二次試験(「死の森」での巻物争奪サバイバル)と進んでいきます。
二次試験の途中、第七班は不気味な強敵に遭遇します。その正体は、かつて木ノ葉の忍であり、「伝説の三忍」と謳われた一人、大蛇丸(オロチまる)! 大蛇丸はサスケの写輪眼に目をつけ、その体に謎の印「呪印」を刻み込み、不穏な言葉を残して去っていきます。
木ノ葉崩し:師の死と新たな決意
なんとか二次試験を突破したナルトたちでしたが、合格者が多かったため、三次試験の本戦出場者を決める個人戦形式の予選が行われます。激戦の末、ナルト(vsキバ)、サスケ(vsヨロイ)、シカマル(vsキン)、カンクロウ(vsミズミ)、テマリ(vsテンテン)、ネジ(vsヒナタ)、我愛羅(vsリー)らが本戦進出を決めます。(サクラは いの との激闘の末、引き分けで脱落)
一ヶ月の修行期間を経て、ついに三次試験本選が開始! ナルトは、日向一族の分家としての運命に苦悩する天才・日向ネジと対戦。「運命は変えられる!」と叫び、九尾の力も借りて見事勝利を掴みます。続くサスケ対我愛羅の試合、サスケはカカシ先生から伝授された「千鳥」で我愛羅の絶対防御を打ち破ろうとしますが…その瞬間、会場に異変が! 大蛇丸が砂隠れの里と手を組み、「木ノ葉崩し」を開始したのです!
中忍試験は中止となり、里は戦場と化します。大蛇丸は、かつての師である三代目火影・猿飛ヒルゼンと対峙。禁術「穢土転生(えどてんせい)」で初代火影・千手柱間と二代目火影・千手扉間を蘇らせ、ヒルゼンを追い詰めます。ヒルゼンは最後の力で禁術「屍鬼封尽(しきふうじん)」を発動し、大蛇丸の両腕の自由(術を発動する能力)を奪い、自らは命を落とすのでした…。一方、暴走する我愛羅(一尾・守鶴の人柱力)を止めるため、ナルトは口寄せの術でガマ親分・ガマブン太を呼び出し激突! 壮絶な戦いの末、我愛羅を打ち破り、同じ人柱力としての痛みを分かち合うのでした。
伝説の三忍集結:綱手捜索と螺旋丸
木ノ葉崩しの傷跡が癒えぬ中、新たな脅威が訪れます。サスケの兄であり、うちは一族を滅ぼした抜け忍・うちはイタチと、霧隠れの怪人・干柿鬼鮫(ほしがきキサメ)。彼らは謎の組織「暁(あかつき)」のメンバーであり、ナルトの中の九尾を狙っていました。アスマ、紅、カカシが応戦しますが、イタチの万華鏡写輪眼の前にカカシは敗北。駆けつけたサスケも、兄への復讐心は空しく、一蹴されてしまいます。そこに現れたのが、ナルトの師匠となる「伝説の三忍」の一人、自来也(ジライヤ)! 自来也の登場により、イタチと鬼鮫は一時撤退します。
ヒルゼンの死により空席となった火影の座。自来也は就任を固辞し、同じ三忍であり、医療忍術のスペシャリストである綱手(ツナデ)を推薦します。ナルトは、暁から狙われる身を守る術と、サスケに対抗する力を得るため、自来也と共に綱手を探す旅に出ます。旅の道中、ナルトは自来也から四代目火影の遺した術「螺旋丸(らせんがん)」の修行を受けることに。
一方、ヒルゼンに両腕の自由を奪われた大蛇丸も、綱手の医療忍術を求め、部下の薬師カブトと共に接触を図ります。大蛇丸の邪悪な誘惑と、亡き弟や恋人の面影をナルトに重ねる綱手の葛藤…。そしてついに、自来也、綱手、大蛇丸の「伝説の三忍」が、それぞれの口寄せ動物(ガマ、ナメクジ、ヘビ)と共に激突! ナルトも修行中の螺旋丸を(不完全ながらも)カブトに叩き込み、見事勝利! 綱手はナルトに賭けで負けた証として初代火影の首飾りを託し、ギャンブル好きで里を離れていた彼女が、五代目火影として木ノ葉に戻ることを決意するのでした。
サスケ奪還任務:別れと成長への誓い
綱手が五代目火影に就任し、里が落ち着きを取り戻そうとしていた矢先、サスケの心に再び闇が忍び寄ります。大蛇丸が差し向けた部下「音の四人衆」(次郎坊、鬼童丸、左近・右近、多由也)がサスケに接触。「今の木ノ葉ではお前は強くならない」と唆され、兄イタチへの復讐に必要な力を求め、サスケは自らの意志で木ノ葉を抜けることを決断してしまいます。
サスケ離反を知ったナルトたちは、シカマルをリーダーに、チョウジ、キバ、ネジを加えたメンバーでサスケ奪還任務へ出発! しかし、彼らの前に音の四人衆、そして大蛇丸の切り札・君麻呂(きみまろ)が立ちはだかります。それぞれが限界を超える死闘を繰り広げ、ロック・リーや我愛羅たちの助けも得て、辛くも音の忍たちを撃破しますが、多大な犠牲を払います。
そしてついに、ナルトは「終末の谷」でサスケに追いつきます。友を連れ戻そうとするナルトと、過去を断ち切り力を求めるサスケ。二人の想いは激しくぶつかり合い、螺旋丸と千鳥が交錯する壮絶な戦いの末、ナルトは敗北…。サスケはナルトにとどめを刺さず、大蛇丸の元へと去っていきました。友を連れ戻せなかった無力感に打ちひしがれるナルト。しかし、彼は諦めませんでした。サスケを必ず連れ戻すと誓い、自来也と共に、より強くなるための2年半の修行の旅に出るのでした。第一部、完!
風影奪還からサスケとの再会へ (第2部:疾風伝 前半)
ナルトが修行の旅に出てから2年半後。物語は第二部「疾風伝」へと突入します。より逞しく成長したナルトが木ノ葉に帰還! サクラも綱手の下で医療忍者として、そして怪力を持つ忍者として大きく成長していました。しかし、平穏な時間は長くは続きません。「暁」が、尾獣(九尾のような強大なチャクラを持つ魔獣)とその人柱力を狙い、本格的に活動を開始したのです!
暁、本格始動:攫われた風影・我愛羅
暁のメンバー、芸術家気取りの爆弾使い・デイダラと、傀儡(くぐつ)使いの達人・サソリ(赤砂のサソリ)が、風影となっていた我愛羅を襲撃! 我愛羅は里を守るために奮闘しますが、デイダラの術中に嵌り、拉致されてしまいます。我愛羅の兄・カンクロウもサソリに挑みますが、サソリの仕込んだ猛毒によって瀕死の状態に…。
砂隠れの里からの緊急要請を受け、ナルト、サクラ、そして復帰したカカシ先生の第七班が救援に向かいます! ガイ班(リー、ネジ、テンテン)も別ルートで追跡。サクラの医療忍術でカンクロウは一命を取り留め、サソリの祖母であり、伝説の傀儡師であるチヨバアも一行に加わり、暁のアジトを目指します。道中、暁の術によって作り出されたイタチや鬼鮫の妨害に遭いながらも、ついにアジトに到着!
しかし、アジト内部ではすでに尾獣(一尾・守鶴)を抜き取る儀式は終わっており、我愛羅は息絶えていました…。怒りに燃えるナルト! ナルトとカカシはデイダラを追い、サクラとチヨバアはサソリと対峙します。祖母と孫、そして新旧の傀儡師による壮絶な死闘の末、サクラとチヨバアはサソリを撃破! 一方、ナルトとカカシは、カカシの新たなる瞳術「万華鏡写輪眼(神威)」の力も借りて、デイダラ(腕を失う)から我愛羅の遺体を奪還します。人柱力としての悲しみを知るナルトの叫びは、チヨバアの心を動かします。チヨバアは自らの命を代償とする転生忍術で我愛羅を蘇生させ、未来を託して力尽きるのでした。目を覚ました我愛羅を待っていたのは、彼を心から慕う砂隠れの仲間たちの姿でした。
【作中用語解説】暁(あかつき): 各里からS級の抜け忍が集まった少数精鋭の犯罪組織。表向きのリーダーはペイン。メンバーは二人一組で行動し、尾獣を集めている。目的は世界の征服とも言われるが…?
新生第七班:サスケを追って
我愛羅奪還任務で万華鏡写輪眼を酷使したカカシ先生は、しばらく戦線離脱。その間、第七班には新たなメンバーが加わります。カカシ先生の代行隊長として、暗部出身で初代火影の「木遁」を唯一使えるヤマト。そして、サスケの代わりのメンバーとして、感情を表に出さず、不気味な術を使う暗部「根」出身のサイ。どこかぎこちない新生第七班に与えられた任務は、大蛇丸の元に潜入しているサソリのスパイと接触することでした。
接触場所である「天地橋」に向かった一行。ヤマト隊長がサソリに変装してスパイを待ち受けますが、現れたスパイの正体は、なんと薬師カブト! しかもカブトは大蛇丸に寝返っており、ヤマトの変装も見破られてしまいます。そこに大蛇丸も現れ、戦闘に突入! 大蛇丸の挑発(「サスケくんとどっちが強くなっているか見てあげるわ」)にナルトは激昂し、九尾の力が暴走! 禍々しい四本目の尾まで出現させ、大蛇丸を追い詰めますが、同時にサクラを傷つけてしまいます。ヤマト隊長の木遁の力でなんとか暴走は抑えられましたが、ナルトは九尾の力の危険性を改めて認識します。(この時、ヤマト隊長は自らが大蛇丸の実験体であり、初代火影・柱間の細胞を組み込まれていることを明かします)
その後、一行は大蛇丸のアジトへと潜入。そしてついに、ナルトはサスケと2年半ぶりの再会を果たします! しかし、そこにいたのはかつての仲間ではなく、冷徹な復讐者となったサスケでした。成長したナルト、サクラ、そしてヤマト隊長、サイ束になっても、大蛇丸の下で比較にならないほど強くなったサスケには全く歯が立ちません。サスケはナルトたちに容赦なく攻撃を仕掛け、とどめを刺そうとしますが、大蛇丸に止められ、再びナルトたちの前から姿を消してしまうのでした…。
不死コンビ飛段・角都:師の仇討ち
サスケとの再会が果たせないまま傷心のナルトたち。しかし、暁の脅威は止まりません。新たに現れたのは、不死身の肉体を持つ邪神ジャシン教の信者・飛段(ヒダン)と、5つの心臓を持ち、禁術で生き長らえる金銭第一主義者・角都(カクズ)の「不死コンビ」! 彼らは二尾の人柱力・二位ユギトを捕獲し、さらに木ノ葉へと迫ります。
彼らの接近を察知した木ノ葉は、迎撃部隊を派遣。その中には、シカマル、チョウジ、いの、そして彼らの師である猿飛アスマ(三代目火影の息子)の姿もありました。アスマは飛段の呪術の犠牲となり、シカマルたちに「火の意志」を託して殉職…。師の死に涙する第十班。シカマルは悲しみを乗り越え、冷静な頭脳で作戦を立案。カカシ先生を代役リーダーに加え、アスマの仇討ちへと向かいます。
シカマルの見事な作戦により、飛段を角都から引き離し、罠にはめて完全に生き埋めにすることに成功! 一方、角都の多彩な術と5つの心臓に苦戦するカカシ、チョウジ、いの。絶体絶命のピンチに駆けつけたのは、ナルト、サクラ、サイ、ヤマト隊長の第七班! ナルトは修行中の新術「風遁・螺旋手裏剣」を(まだ不完全ながらも)角都に叩き込み、カカシの雷切との連携でついに角都を撃破! 師の仇を見事討ち果たしたのでした。(しかし、螺旋手裏剣は術者への負担も大きい諸刃の剣であることが判明します)
宿命の対決と忍界大戦へ (第2部:疾風伝 後半)
物語はついにクライマックスへと向かっていきます。暁の暗躍、そしてサスケの復讐…。忍の世界全体を巻き込む大きなうねりが起ころうとしていました。
自来也、死す:ペインの脅威
大蛇丸を倒し(吸収?)、その力を手に入れたサスケは、兄イタチへの復讐を果たすため、水月、香燐、重吾を仲間に加え、小隊「蛇」を結成。イタチの情報を追います。(道中、デイダラと遭遇し激戦。デイダラは自爆するも、サスケは口寄せ動物マンダを盾にして生き延びます)
一方、暁のリーダーの正体を探るため、自来也は単身、雨隠れの里へと潜入します。そこで彼が karşı karşıya geldiği (たいじ) のは、輪廻眼を持つ謎の忍「ペイン」と、かつての教え子・小南(コナン)。ペインの圧倒的な力、そしてその正体がかつての教え子・弥彦(ヤヒコ)の姿をしていることに動揺しながらも、自来也は切り札「仙人モード」を発動! ガマの仙人・フカサクとシマを口寄せし、ペイン六道(6体のペイン)と死闘を繰り広げます。奮闘むなしく、自来也は敗北…。しかし、死の間際にペインの正体に関する重要な暗号(「本物はいない」)をフカサクの背中に託し、愛弟子ナルトに未来を想いながら、水底へと沈んでいくのでした…。師匠の死は、ナルトに深い悲しみと、さらなる成長への決意をもたらします。
サスケvsイタチ:兄弟の結末と真実
ついにサスケは、宿敵である兄・うちはイタチと再会し、長きに渡る兄弟の因縁に終止符を打つべく、決戦に挑みます。写輪眼、万華鏡写輪眼、千鳥、豪火球、麒麟、須佐能乎(スサノオ)、アマテラス…互いの持てる全ての術と瞳術をぶつけ合う、壮絶な兄弟喧嘩! 激闘の末、サスケは勝利を収めます。しかし、息絶える寸前、イタチはサスケの額を指で突き、「許せサスケ…これで最後だ」と謎の言葉を残して逝きました。
傷ついたサスケの前に現れたのは、暁の仮面の男、トビ(うちはマダラを名乗る)。トビはサスケに、衝撃の真実を語ります。イタチが一族を滅ぼしたのは、クーデターを企てていたうちは一族から木ノ葉の里を守るため、里の上層部から受けた極秘任務であったこと。そして、サスケだけを殺せなかったのは、何よりも弟を愛していたからであり、サスケに憎まれ殺されることで、うちはの罪を清算し、サスケに英雄としての未来を与えようとしていたこと…。全てを知ったサスケは、兄の愛と犠牲を理解し、慟哭。同時に、兄にそんな非情な任務を強いた木ノ葉の上層部への激しい憎しみを燃やし、万華鏡写輪眼を開眼! 小隊「蛇」を「鷹」と改め、木ノ葉への復讐を誓うのでした。
ペイン、木ノ葉襲来:英雄の帰還
自来也が遺した暗号は、フカサクによって木ノ葉にもたらされ、シカマルたちによって解読が進められます。その間にも、ナルトは自来也の仇を討ち、里を守る力を得るため、妙木山で「仙術」の修行に励んでいました。(一方、サスケ率いる「鷹」は、暁の命令で雲隠れの里に潜入し、八尾の人柱力・キラービーと交戦。苦戦の末捕獲しますが、それはビーの身代わりでした)
そして、ついにペイン六道と小南が木ノ葉隠れの里に来襲! ペインの「神羅天征(しんらてんせい)」によって、里は一瞬にして壊滅状態に。カカシ先生やシズネさんをはじめ、多くの忍たちが犠牲となります。絶望的な状況の中、仙術修行を終えたナルトが、ガマたちと共に颯爽と帰還! 完成された「仙人モード」を駆使し、次々とペインを撃破していきます。
しかし、最後のペイン(天道・弥彦の身体)の強力な術の前に追い詰められるナルト。ナルトを守るため、ずっと彼を想い続けていた日向ヒナタが身を挺して立ち向かい、「私はナルトくんが好きだから」と告白! しかし、ヒナタはペインの凶刃に倒れてしまいます。ヒナタが殺された(と思った)ことでナルトは再び怒りで我を忘れ、九尾の力が暴走! 六本目、そして八本目の尾まで出現させ、ペインを圧倒しますが、完全に九尾に乗っ取られかける寸前、ナルトの精神世界に四代目火影・波風ミナトが現れます! ミナトは自分がナルトの父親であること、九尾事件の真相(仮面の男=トビによる襲撃)を語り、ナルトを励まし、九尾の封印を修復して消えていきました。
父の想いを受け、冷静さを取り戻したナルトは、最後のペインを仙術・螺旋丸で撃破! そして、ペインの本体であり、輪廻眼の持ち主である長門(ナガト)(彼もまた自来也の元教え子)の元へと辿り着きます。憎しみの連鎖を断ち切ろうとするナルトの言葉と、師・自来也の理想を信じ続ける姿に心を動かされた長門は、最後の力で禁術「外道・輪廻天生の術」を発動。木ノ葉襲撃で命を落とした人々を全て蘇生させ、ナルトに未来を託して力尽きました。小南もまた、弥彦と長門の夢を託すに値するとナルトを認め、暁を抜けることを決意するのでした。ナルトは、里を救った英雄として、木ノ葉の仲間たちから温かく迎えられるのでした。
五影会談:第四次忍界大戦、勃発
ペイン襲撃でチャクラを使い果たした綱手様は昏睡状態に。この機に乗じて、暗部「根」のリーダーであり、強硬派の志村ダンゾウが六代目火影(仮)の座に就きます。一方、キラービーが「鷹」(サスケ)に襲われた(実際は未遂)ことに激怒した雲隠れの長・雷影エーは、サスケの討伐を決定。他の里にも協力を仰ぐため、中立国である鉄の国で「五影会談」(火影、風影、水影、土影、雷影)の開催を提案します。
五影会談の場に、なんとサスケ率いる「鷹」が乱入! 八尾捕獲失敗の報告(と次の任務)のため、そしてダンゾウへの復讐のためでした。サスケは各里の影たちと激しい戦闘を繰り広げます(vs雷影、vs我愛羅、vs水影、vs土影)。会場が大混乱に陥る中、ついにトビ(マダラ)が姿を現し、全ての尾獣を集めて十尾を復活させ、その力で全人類に幻術をかける「月の眼計画」を宣言! 協力を拒否する五影に対し、第四次忍界大戦を宣戦布告します!
混乱に乗じて逃亡したダンゾウをサスケが追跡。ダンゾウは右腕に移植された多数の写輪眼と、イタチの親友・うちはシスイの「別天神(ことあまつかみ)」、そして禁術「イザナギ」でサスケを追い詰めますが、最後はサスケの憎しみの前に敗れ、自害。
その後、ナルトはサスケと再び対峙。憎しみに囚われた友を止めるため、ナルトは「お前を殺して、俺も死ぬ」と覚悟を決め、サスケもまたナルトとの決着を望むのでした。
第四次忍界大戦:絶望と希望
忍五大国は「暁」とマダラ(トビ)に対抗するため、「忍連合軍」を結成。第四次忍界大戦の火蓋が切って落とされます! マダラ(トビ)側は、薬師カブトが禁術「穢土転生」で蘇らせた歴代の強者たち(元影、元暁メンバー、血継限界の持ち主など多数)と、10万体もの白ゼツ(初代火影・柱間の細胞から作られた兵士)という強大な戦力。
一方、忍連合軍は数では勝るものの、穢土転生体との戦いや、白ゼツの変身能力による内部撹乱に苦しめられます。ナルトとキラービーは、戦争から隔離されるため、雲隠れの孤島(かつてナルトが母クシナと出会った場所)に送られていましたが、戦争の事実に気づき、説得を振り切って戦場へと駆けつけます!
戦場に到着したナルトは、ビーと共に九尾のチャクラをコントロールする修行の成果を発揮! 影分身で各戦場に急行し、白ゼツの変身を見破り、穢土転生体たちと次々に交戦。圧倒的な活躍で連合軍を鼓舞します。その道中、穢土転生で蘇ったイタチ、そして長門と遭遇。イタチはかつてナルトに託していたシスイの万華鏡写輪眼「別天神」の力でカブトの支配から脱却! ナルトと共闘し、長門を封印します。イタチはサスケのことをナルトに託し、穢土転生を止めるため、カブトの元へと向かいます。
しかし、カブトには更なる切り札がありました。穢土転生で、本物のうちはマダラを蘇らせてしまったのです! 全盛期の力を持つ伝説の忍マダラは、隕石を落とすなど規格外の力で連合軍を蹂躙。駆けつけた五影も束になって挑みますが、全く歯が立ちません…。
一方、ナルトとビーの前には、仮面の男・トビと、穢土転生で蘇らされ、尾獣の力を操る元人柱力たちが立ちはだかります。カカシ先生とマイト・ガイ先生も加勢し、激しい戦いが繰り広げられる中、ついにトビの仮面が割れ、その正体が死んだはずのカカシの親友・うちはオビトであることが判明! かつて神無備橋の戦いで死んだと思われていたオビトは、マダラに救われ、想い人リンの死を目の当たりにした絶望から、マダラの「月の眼計画」に加担していたのでした。
ナルトは戦いの中で、九尾・クラマと心を通わせ、真の友人となり、完璧な「尾獣モード」を発動! 他の尾獣たちとも和解し、そのチャクラを得てパワーアップ! オビトが操る外道魔像、そして復活した「十尾」の圧倒的な力の前に苦戦しながらも、忍連合軍全体で力を合わせ、十尾に対抗します。
【作中用語解説】穢土転生(えどてんせい): 大蛇丸やカブトが使用した禁術。死者の魂を現世に縛り付け、塵芥から作られた体に定着させて蘇らせる。基本的に不死身で、チャクラも無限だが、術者のコントロール下にある。弱点は、生前の強い意志や特定の術で支配を脱することがある点、そして術者自身が術を解くか、魂を封印・昇天させる必要がある点。
最終決戦:カグヤ復活と第七班の絆
戦場が混沌とする中、穢土転生を止めに向かったイタチは、追ってきたサスケと偶然再会。二人は一時共闘し、仙人モードを習得したカブトと対峙します。イタチはうちはの禁術「イザナミ」(運命を決定づける幻術)でカブトを無限ループに閉じ込め、穢土転生の解術方法を聞き出し、術を解除! イタチ自身を含む全ての穢土転生体が昇天していきます。別れ際、イタチは幻術でサスケに全ての真実を見せ、「お前がこれからどうなろうと、俺はお前をずっと愛している」と、最期の愛を伝えて消えていきました。(しかし、うちはマダラだけは穢土転生の口寄せ契約を自ら解除し、不死身の肉体と無限のチャクラを持ったまま現世に留まります!)
兄の想いを受け、サスケは「里や忍とは何か」を知るため、大蛇丸(アンコの呪印から復活!)と共に、穢土転生で初代~四代目の歴代火影たちを蘇らせ、彼らから過去の真実を聞き出します。そしてサスケは、イタチの意志を継ぎ、「自分のやり方で火影となり、忍の世界を変える」ことを決意! 大蛇丸、水月、香燐、重吾、そして歴代火影たちと共に、戦場へと向かいます!
ナルトたちが十尾とマダラ、オビトと激戦を繰り広げる中、サスケと歴代火影たちが戦場に到着! まさかのサスケの登場と「火影になる」宣言に仲間たちは戸惑いますが、ナルトは友の決意を受け入れ、ここに第七班が奇跡の復活を遂げます! ナルト、サスケ、サクラ、そして口寄せ動物たち(ガマ吉、アオダ、カツユ)による連携攻撃!
一方、カカシは異空間「神威」でオビトと一対一の決着をつけます。友を討ったカカシ。しかし、オビトはマダラに操られ、輪廻天生の術を発動させられそうになりますが、最後の抵抗を見せ、自らが十尾の人柱力となります! 六道の力を手にしたオビトは、ナルトとサスケ(二代目・四代目の協力も得て)をも圧倒しますが、ナルトの説得と仲間たちの連携により、オビトの中から尾獣チャクラを引き剥がすことに成功! 改心したオビトは連合軍に協力しようとしますが、そこに完全復活を果たしたマダラが現れ、尾獣たちを次々と捕獲! ナルトから九尾(陽)を、ビーから八尾を引き抜き、ナルトとサスケは瀕死の状態に陥ります…。
絶望的な状況の中、ガイ先生が最後の切り札「八門遁甲の陣・死門」を開放! 人間の限界を超えた体術「夜ガイ」でマダラを圧倒しますが、倒しきるには至らず、自らも命を燃やし尽くそうとします。しかしその時、ナルトが奇跡の復活! 精神世界で六道仙人・大筒木ハゴロモと出会い、六道の陽の力(と全尾獣のチャクラの一部)を授かり、ガイ先生の命を繋ぎ止めます。時を同じくして、サスケもハゴロモから六道の陰の力を授かり、左目に輪廻写輪眼を開眼して復活!
六道の力を得たナルトとサスケは、十尾の人柱力となり、さらに神樹の力を取り込んで完全体となったマダラと最終決戦へ! マダラはついに両目の輪廻眼を揃え、額に第三の眼を開眼させ、全人類を永遠の眠りにつかせる究極幻術「無限月読(むげんつくよみ)」を発動! しかし、サスケの完成体須佐能乎によって守られた第七班(ナルト、サクラ、カカシ)だけが、術を免れます。
全てを成し遂げたかに見えたマダラ。しかしその時、彼の体を内側から黒ゼツ(マダラの意志を代弁していた存在)が貫きます! 黒ゼツの真の目的は、マダラを利用してチャクラの祖である自身の母・大筒木カグヤを復活させることだったのです! ラスボス、まさかの交代劇!
復活したカグヤは、ナルトとサスケ(ハゴロモとハムラの転生者)のチャクラを狙い、第七班を自身の異空間へと引きずり込みます。共殺の灰骨、時空間忍術など、神の如き力で第七班を圧倒するカグヤ。絶体絶命の状況の中、改心したオビトがサクラと共にカグヤの異空間を移動し、サスケを救出! そして最後は、ナルトとカカシを守るために、カグヤの攻撃から身を挺してオビトは命を落とします…。しかし、彼の意志と両目の万華鏡写輪眼の力はカカシに託され、カカシも一時的に完成体須佐能乎を発動!
第七班、そしてオビトの想いを繋いだ総力戦の末、ナルトとサスケは六道仙人から教わった封印術「六道・地爆天星(ちばくてんせい)」を発動! 見事、カグヤと黒ゼツを新たな月に封印することに成功! 無限月読も解除され、長きに渡る第四次忍界大戦は、ついに終結を迎えたのでした。
そして、未来へ:受け継がれる火の意志
ナルトvsサスケ:最後の戦いと和解
全てが終わり、平和が訪れたかに思われました。しかし、サスケは「今の五影を処刑し、自分が全ての憎しみを受け止め、世界に革命を起こす」と宣言。尾獣たちをも幻術で捕らえ、ナルトの前に最後の敵として立ちはだかります。ナルトは友を止めるため、サスケは己の理想を実現するため、因縁の地「終末の谷」で、ナルト対サスケ、最後の戦いが始まります。
互いの信念と、持てる力の全てをぶつけ合う二人。尾獣モードと完成体須佐能乎、螺旋丸と千鳥…。壮絶な戦いの果て、二人はチャクラも尽き果て、最後は互いの拳で殴り合います。そして、ナルトの螺旋丸とサスケの千鳥が再び激突! その衝撃で、二人は互いの右腕と左腕を失うという壮絶な痛み分けに…。地に倒れ伏し、血を流しながらも、ナルトはサスケを「友達だ」と言い続け、サスケもまた、ナルトの中に兄イタチの姿を重ね、ついに自身の過ちを認め、敗北を宣言。長きに渡る二人の因縁は、ここでようやく真の和解を迎えたのでした。
新時代へ
第四次忍界大戦は終結し、忍の世界には新たな平和の時代が訪れました。多くの犠牲の上に築かれた平和を守るため、ナルトは里の仲間たちに祝福され、幼い頃からの夢であった七代目火影に就任! かつてのライバル・サスケは、過去の罪を償うため、表舞台には立たず、世界を旅しながら里を影から支える道を選びます。
そして月日は流れ…木ノ葉隠れの里は近代的に大発展を遂げ、ナルトやサスケ、そしてかつての仲間たちの子供たちが、新たな時代の忍として駆け回っています。その中心には、七代目火影の息子であり、偉大な父への反発心と才能を併せ持つ少年、うずまきボルトの姿が…! ナルトたちの物語は終わりを迎えましたが、「火の意志」は次世代へと確かに受け継がれていくのでした。(物語は『BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』へと続く!)
72巻分の感動をあなたに!
ふぅ…! 全72巻、本当に壮大な物語でしたね! この動画(元ネタのYouTube動画)を見れば、『NARUTO -ナルト-』がどれだけ濃密で、感動的で、そして熱い物語だったかが、短時間でビシビシ伝わってくるはずです! 落ちこぼれだったナルトが、たくさんの出会いと別れ、試練を乗り越えて、里の英雄、そして火影になるまでの軌跡は、何度見ても胸が熱くなります。
友情、努力、諦めない心、仲間との絆、師弟の愛、家族の想い、そして平和への願い…『NARUTO -ナルト-』には、私たちが生きていく上で大切なメッセージがたくさん詰まっています。もちろん、魅力的なキャラクターたちや、ワクワクする忍術バトル、予想を超えるストーリー展開も見逃せません!
この記事を読んで「もう一度読み返したくなった!」「ちゃんと全巻読んでみたい!」と思ってくれたなら、嬉しい限りです。ぜひ、この感動巨編をあなた自身の目で確かめてみてください! きっと、あなたの心にも「火の意志」が灯るはずだってばよ!
この動画/記事を見るべき? 5段階評価
- NARUTOの全ストーリーを短時間でおさらいしたい人:★★★★★
- 感動する少年漫画が好きな人:★★★★★
- 「友情・努力・勝利」で熱くなりたい人:★★★★★
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