【日本史】原始から平成までを「流れ」でつかむ!

【日本史】原始から平成までを「流れ」でつかむ! 受験

見どころ

日本の歴史を時代の流れで学ぶことで、バラバラに覚えていた出来事が一本の線でつながります。難しい年号や人物名も、ストーリーで理解できるようになります。

  • 原始から近現代までを一気に理解:★★★★★
  • 流れがつながるストーリー展開:★★★★☆
  • 意外と知らない豆知識も豊富:★★★★☆

原始時代:自然とともに生きた人類の始まり

日本史の最初の章は、今から約700万年前に始まります。人類は猿人、原人、新人と進化し、旧石器時代を迎えます。当時は氷河期で寒く、日本列島は大陸と陸続きでした。人々はマンモスやナウマンゾウを追い、移動しながら生活していました。

この時代の特徴は打製石器。群馬県の岩宿遺跡が代表的です。

縄文時代:定住生活のはじまり

気候が温暖になり、海面が上昇。日本列島が形成されました。食料が増え、狩猟・採集だけでなく、住居(竪穴式住居)をつくって暮らすようになります。使われた道具は磨製石器縄文土器。土偶は豊作祈願の象徴でした。

豆知識: 青森県の「三内丸山遺跡」は、日本最大級の縄文集落。木製の大型建築物が見つかり、当時の高い技術を物語ります。

弥生時代:稲作と身分社会の誕生

紀元前4世紀頃、大陸から稲作と金属器が伝来します。人々は稲を栽培し、高床倉庫に保存しました。農業が生産を生み出し、貧富の差が生まれます。身分制度が誕生し、争いを避けるために環濠集落を築くようになります。代表的な遺跡は佐賀県の吉野ヶ里遺跡です。

この時期、中国の史書『後漢書』に「倭の奴国王」が金印を授かったという記録が残ります。また、3世紀には邪馬台国が形成され、女王卑弥呼が中国・魏に使いを送りました。

古墳時代:巨大な権力の象徴

3世紀後半になると、日本の国は統一されていきます。天皇の祖先にあたる「大王(おおきみ)」が出現し、権力を示すために古墳を築きました。大阪府の「大仙陵古墳(仁徳天皇陵)」は日本最大です。渡来人によって漢字や仏教が伝わり、日本文化の基礎が作られました。

古代:聖徳太子から藤原氏の支配へ

飛鳥時代には聖徳太子が登場し、冠位十二階や十七条憲法を制定。天皇中心の政治を整えました。奈良時代には大宝律令が制定され、仏教と政治が結びつきます。

平安時代になると藤原氏が権力を握り、娘を天皇に嫁がせることで摂関政治を行いました。その後、上皇が政治を行う院政が始まり、最終的に武士の力が台頭します。

ポイント: 平安時代の後期に登場した「平清盛」は、武士として初めて政治の頂点に立った人物です。

中世:武士の世の中へ

源頼朝が鎌倉幕府を開き、武士の時代が到来します。北条氏が実権を握り、蒙古襲来を迎えました。やがて鎌倉幕府が滅び、足利尊氏が室町幕府を樹立します。

室町時代後期には応仁の乱が勃発し、下剋上の風潮が高まって戦国時代に突入します。

近世:天下統一と江戸の平和

戦国時代を制したのは織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康です。信長の死後、秀吉が天下統一を果たし、家康が江戸幕府を開きました。参勤交代や鎖国政策により、260年に及ぶ安定期が続きました。

豆知識: 江戸の人口は100万人を超え、当時世界最大級の都市のひとつでした。

近現代:明治維新から平成まで

1868年の明治維新で江戸幕府が終わり、近代国家への道を歩み始めます。自由民権運動が起こり、憲法と国会が設立されました。海外では日清・日露戦争を経て国際的地位を高めました。

大正時代には第一次世界大戦、昭和には第二次世界大戦を経験します。1945年の敗戦後、GHQの占領下で民主化が進み、戦後日本の復興が始まりました。

戦後は高度経済成長を遂げ、1964年の東京オリンピックを機に世界の先進国の仲間入りを果たしました。平成時代には冷戦が終結し、グローバル社会の中で新しい課題に直面していきます。

時代まとめ:
明治(1868~1912)→ 大正(1912~1926)→ 昭和(1926~1989)→ 平成(1989~2019)。
近現代は「戦争と復興」「成長と多様化」がキーワードです。

流れでつかむ日本史の本質

日本の歴史は「原始→古代→中世→近世→近現代」という流れの中で、人々の暮らし方・権力構造・文化が変化してきました。年号暗記よりも、「何がどう変わったか」を意識して読むことが、理解の近道です。

過去を知ることは、現在の社会を読み解く最強の教養です。今日からは、年号より「流れ」で日本史を語ってみましょう。

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