ランドクルーザーFJ登場、サイズ・燃費・実用性を徹底検証した結果

ランドクルーザーFJ登場、サイズ・燃費・実用性を徹底検証した結果 解説

 

メリット:ランドクルーザーの本質である悪路走破性を保ちながら、扱いやすいボディサイズを実現している点は魅力的です。

見どころ

①サイズ設計:★★★★☆
②燃費性能の期待:★★★☆☆
③オフロード性能:★★★★★

ランドクルーザーFJとは何か

ランドクルーザーFJは、これまでの300系や250系と比較して一回りコンパクトな新モデルとして開発されています。トヨタが掲げる「人々の生活を支えるためのクルーザー」という根本思想はそのままに、より幅広い地域とユーザーに対応するモデルとして企画されています。

ランドクルーザーらしい耐久性・悪路走破性・整備性を維持しながらも、これまで「大きすぎて持て余す」と感じていたユーザー層への新しい提案となるモデルです。

ボディサイズ:扱いやすさを重視したランドクルーザー

ランドクルーザーFJのサイズ

現時点で公開されているボディサイズは以下の通りです。

  • 全長:4575mm
  • 全幅:1855mm
  • 全高:1960mm前後
  • ホイールベース:約2580mm

このサイズはランドクルーザー250よりも全長で約350mm短く、全幅は125mm小さく設計されています。取り回しや都市部での扱いやすさを意識した設計でありながら、ホイールベースの確保によって安定感と走りのバランスを両立しています。

豆知識:車の取り回しは「最小回転半径」でわかります。FJの最小回転半径は5.5m程度とされ、一般的なミドルSUV並みです。

燃費性能、公式発表前の推定と現実的な評価

FJの燃費は現時点で正式発表されていませんが、搭載されるエンジンは2.7L直列4気筒ガソリン(2TR-FE)と明らかになっています。これはランドクルーザー250にも採用される信頼性重視のエンジンです。

燃費予測

  • カタログ燃費予測(WLTCモード):8.0〜11.0km/L前後
  • 実燃費予測:6.0〜8.0km/L前後

軽量化されたボディとシンプルなガソリンエンジンの組み合わせにより、ランドクルーザーシリーズとしては燃費面で比較的良好な数値になると考えられています。

燃費の現実:SUVの燃費はカタログ値より2〜3割落ちることが多く、特に4WDや悪路走行では燃費が悪化します。

悪路走破性と設計思想

FJはラダーフレーム構造を採用しており、過酷なオフロードでも耐久性を発揮できます。さらに2列シートレイアウトによって車重と構造をシンプルにし、走りの安定感を高めています。

オフロード向け設計の特徴

  • アプローチアングル重視の前後バンパー形状
  • 背面タイヤをリアドアに装備(全長を抑えるため)
  • フロント・リアオーバーハング短縮で踏破性を向上
  • パートタイム4WDとリアデフロック搭載

室内空間と実用性

見た目はコンパクトでも、キャビンは直線的なデザインで空間効率を確保しています。また視界確保を重視しており、Aピラーを細く後退させた設計や低いベルトラインによって運転しやすさを向上しています。

ポイント:FJは「道具としての車」という徹底した設計思想を持ち、スイッチ類は物理配置を採用。グローブをしていても操作がしやすい構造です。

FJは誰に向いているのか

ランドクルーザーFJは次のような人に向いている車です。

  • ランドクルーザーに憧れはあるがサイズが大きすぎると感じていた人
  • アウトドアやキャンプ、林道などを気軽に楽しみたい人
  • 長く乗れる耐久性の高い車を選びたい人

一方、燃費重視の人や街乗りメインのユーザーにはディーゼルやハイブリッド車の方が選択肢として合う場合もあります。

総合的に見て、ランドクルーザーFJは「小さな巨人」とも言える一台です。ランドクルーザーの核心を凝縮しながら、ユーザーフレンドリーな方向へ進化した期待のモデルと言えるでしょう。

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