履歴書に書ける資格がなくて困っていませんか? 巷には数えきれないほどの資格情報があふれていますが、「結局、どの資格を取れば仕事に役立つのだろう?」と悩んでいる方も多いはずです。今回、番組「ランキング超分析」では、就職・転職のプロと資格のスペシャリストが、世の中の資格を徹底的に分析。
ビジネスパーソンのキャリアアップに直結する、本当に価値ある資格のランキングを作成しました。このランキングを見れば、闇雲に資格を探す時間は終わりです。あなたのキャリアを加速させる、最適な資格がきっと見つかりますよ!
見どころ
・資格選びの3つのポイント解説:★★★★★
・就活に本当に役立つ資格情報:★★★★☆
・知られざる人気資格の裏側:★★★★★
資格選びの落とし穴!「人気」だけではダメな理由
資格の学校TACが発表した人気資格ランキングでは、税理士や社会保険労務士などが上位にランクインしています。しかし、就職支援のプロである竹内さんは、「人気だから取る」のは危険だと警鐘を鳴らします。なぜなら、資格選びには以下の3つのポイントを考慮する必要があるからです。
- なぜ取りたいのか?:明確な目的があるか?
- 取れるのか?:膨大な勉強時間や努力を続けられるか?
- 取った後のリターンは?:年収アップや転職に繋がるか?
例えば、公認会計士になるには約3,500時間もの勉強が必要だと言われています。また、USCPA(米国公認会計士)は日本の公認会計士よりも試験自体の難易度は低いと言われていますが、英語での学習や複雑な手続きが必要となり、3年もの歳月を費やすこともあるそうです。このように、資格取得には多大な時間と費用がかかるため、事前のリサーチが非常に重要になります。
資格取得にかかる費用:
USCPAの場合、受験料だけで30万円、予備校の費用を含めると100万円以上かかることもあるそうです。また、USCPAはアメリカの資格のため、日本では独占業務がなく、「箔付け」や「海外企業とのやりとり」といった場面で強みを発揮する資格と言えるでしょう。
一生食べるのに困らない!ビジネスパーソン必見の資格ランキング
それでは、就活ホワイトアカデミーの竹内ケトさんが独自に作成した、「60歳、70歳になっても働き続けられる」という視点から選んだ、「一生食べるのに困らない資格」のランキングを見ていきましょう。このランキングは、年収の中央値である351万円を稼げることを前提に選ばれています。
1位:宅建士
意外なことに、堂々の1位は宅建士(宅地建物取引士)でした。不動産業界は、事務所に5人に1人、宅建士を専任として置くことが法律で義務付けられているため、需要がなくなることがありません。重要事項の説明や契約書類への記名など、宅建士にしかできない独占業務も多く、まさに「一生食いっぱぐれない」資格と言えます。
宅建士の将来性:
最近ではIT重説(オンラインでの重要事項説明)が可能になったことで、リモートワークで働くという選択肢も広がりました。義理のお母様が55歳から宅建士を取得し、60歳を超えても現役で働いているという竹内さんのエピソードは、この資格の将来性を物語っています。
2位:賃貸不動産経営管理士
2位には、宅建士と並んで不動産関連の資格である賃貸不動産経営管理士がランクインしました。宅建士が入居前の業務を担当するのに対し、賃貸不動産経営管理士は入居後の管理業務を担います。
これも管理会社に一定数の有資格者を置くことが義務付けられており、需要が安定しています。宅建士と比べるとまだ知名度は低いものの、勉強時間が300時間程度と短く、合格率も24.1%と比較的取りやすいのが魅力です。
3位:普通自動車第二種免許
3位にランクインしたのは、なんと普通自動車第二種免許。タクシードライバーになるためのこの免許は、一生続けられる仕事として高く評価されています。特に、最近はインバウンド需要やイベントなどで需要が高まっており、うまくやれば月50~60万円を稼ぐことも可能です。勉強時間も40時間程度と短く、合格率も54%と高いため、コスパの良い資格と言えるでしょう。
あなたの市場価値を高める!ビジネスに有益な知識が身につく資格
次に、資格取得家である鈴木秀明さんが選ぶ、「ビジネス力が高まる資格」のランキングを見ていきましょう。これは特定の仕事に直結するというより、どんな業界でも役立つ汎用的なスキルを身につけるための資格です。
- 中小企業診断士:企業の経営全般に関わる幅広い知識を学べる、日本版MBAとも言われる国家資格です。
- 簿記検定:財務諸表を読み解く力は、どんな職種でも出世する上で不可欠なスキルです。
- 基本情報技術者:ITに関する基本的な知識を体系的に学べます。
- ビジネス実務法務検定:契約や個人情報保護法など、ビジネスで必要な法律知識を身につけられます。
- ファイナンシャルプランナー:税金、不動産、投資など、お金に関する全般的な知識を学べます。
これらの資格は、あなたの専門性を高めるだけでなく、ビジネスパーソンとしての基礎体力も鍛えてくれます。特に、起業を考えている方や、キャリアアップを目指す方にはおすすめです。
学生が就活で取っておくべき資格ランキング
最後に、学生が就職活動を有利に進めるために、絶対に取っておくべき資格をランキング形式でご紹介します。このランキングは、大手企業への就職を目指すことを前提に作成されています。
1位:TOEIC 730点以上
やはり、堂々の1位はTOEICです。多くの日本企業では、TOEICのスコアが英語力を測る基準となっています。特に730点以上は、公式にも「どんな状況でも適切なコミュニケーションを取れるレベル」とされており、大手企業の就職活動で有利に働く可能性が高いでしょう。英語以外の語学検定も良いですが、認知度の高いTOEICは、企業にあなたの努力を客観的に評価してもらう上で欠かせない資格と言えます。
2位:志望業界に直結する資格
2位は、志望業界に直結する資格です。不動産業界であれば宅建、金融業界であれば中小企業診断士や簿記など、志望する業界で求められる資格を事前に取得しておくことで、単に「興味があります」と伝えるだけでなく、「本気度」をアピールすることができます。これは、選考において非常に強力な武器となるでしょう。
資格取得の注意点!意味のない資格とは?
就活生が取得しがちな資格の中には、残念ながらあまり評価されないものもあります。例えば、秘書検定やカラーコーディネーターなどです。これらは決して無意味な資格ではありませんが、大手企業の選考において「アピール材料」としては弱いとされています。また、外国語検定の3級など、中途半端な級も「趣味の範囲」と見なされがちです。
資格と経験、評価されるのはどっち?:
多くの企業は、資格よりも「経験」を重視します。特に、チームワークやリーダーシップといった経験は、エントリーシートや面接で必ず聞かれる項目です。資格は取得できるかどうかわかりませんが、経験は確実に積むことができます。資格取得に時間をかけすぎて、貴重な学生時代の経験を犠昧にしてしまわないよう注意が必要です。
資格は、あなたのキャリアを加速させる強力なツールです。しかし、闇雲に取得するのではなく、目的を明確にし、計画的に学習を進めることが何よりも大切です。



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