一杯2000円!?万博グルメの舞台裏と聞こえてきた不安の声

一杯2000円!?万博グルメの舞台裏と聞こえてきた不安の声 フリートーク

2025年の大阪・関西万博、開催まであとわずかとなりましたね。未来を感じさせるパビリオンや最新技術の展示も楽しみですが、やっぱり気になるのは「食」ではないでしょうか?世界中の料理や、ここでしか食べられない特別なメニューに期待が高まります。しかし、その裏では「グルメ、高すぎない…?」といった不安の声や、出店者側の戸惑いも聞こえてきているようです。今回は、万博グルメを巡る期待と課題、そしてその背景にある事情を詳しく解説していきます。

万博グルメへの期待と現実

万博といえば、食の祭典!今回も、魅力的なメニューの情報が少しずつ明らかになっています。

  • くら寿司:万博特別メニューとして、各国の味を70種類再現!なんと市場最長135mの回転レーンも登場するそうです。これは壮観ですね!
  • まねき食品:こだわりの神戸牛を使った「究極の駅そば」を、なんと輪島塗の器で提供。お値段は3,850円とのこと。特別な一杯になりそうです。
  • 象印マホービン:おにぎりを販売予定。価格は400円からと、比較的手頃な選択肢もありそうです。

未来を感じさせるメニューや、各社のこだわりが詰まったグルメが登場するようで、期待は膨らむばかりです。しかし、その一方で、価格設定に対する懸念の声が上がっています。

万博グルメの注目ポイント:単に美味しいだけでなく、「未来」や「持続可能性」といった万博のテーマに沿ったメニュー開発が進められている点が特徴です。

なぜ?「ラーメン1杯2000円」の声が上がる理由

取材を進めると、関係者から「ラーメン1杯2000円にしないといけないかもしれない」という驚きの声が聞こえてきたそうです。さすがに高すぎでは…と感じる方も多いかと思いますが、これには万博特有の事情が絡んでいるようです。

理由1:多様性への配慮と開発コスト

万博の理念である「多様性」を食の面でも実現するため、ヴィーガン対応メニューなど、特別な配慮が必要な場合があります。既存のメニューを流用するのではなく、ゼロから開発することも多く、その分の開発コストがかかってしまいます。

理由2:「サステナビリティ」重視によるコスト増

万博協会は、「資源の循環」や「持続可能性」を重視し、出店者に対して以下のような取り組みを呼びかけています。

  • 容器や装飾品:リサイクル素材の利用推奨
  • 食材:国産食材の積極的な利用
  • 割り箸:国産材や竹製のものを使用

これらの取り組みは環境負荷低減に繋がる素晴らしいものですが、一方でコスト増の要因にもなっています。

  • リサイクル素材:特殊な素材が多く、調達コストが高額になりがちです。また、一から探す手間(人件費)もかかります。
  • 国産食材・国産割り箸:輸入品と比較して価格が高くなる傾向があります。こちらも調達の手間がかかる場合があります。

普段使っていない素材や食材を、万博のためだけに調達・使用するため、どうしてもコストが上乗せされてしまう、という事情があるのですね。

豆知識:サステナブルな取り組みのコスト 一般的に、リサイクル素材や国産の環境配慮型商品は、大量生産されている汎用品に比べてコストが高くなる傾向があります。万博のような大規模イベントで徹底しようとすると、その影響は無視できないレベルになるのかもしれません。

出店者側の戸惑いと不満

環境への配慮や万博の理念には理解を示しつつも、出店者側からは戸惑いや不満の声も上がっています。

「ルールが細かすぎる…」

環境への取り組みは理解できるものの、「ルールが細かすぎる」「協会が言うなら仕方ないか…」といった、半ば諦めのような声も聞かれるそうです。理想を追求するあまり、現場の負担が増大しているのかもしれません。

「そんな話は聞いていない!」説明不足への不信感

さらに深刻なのが、万博協会側の説明不足に対する不満です。特に問題視されているのが、食材などの搬入ルールについてです。

  • 安全確保のため、会場への車両搬入は早朝か深夜に限られる見込み。
  • しかし、このルールが出店者に事前に十分に説明されていなかったケースがあるようです。

早朝・深夜の搬入となると、人件費や配送コストがかさみます。また、日中の補充が難しいとなると、多めに在庫を準備する必要があり、これもコスト増や食品ロスのリスクに繋がる可能性があります。「最初に言ってくれよ!」というのが出店者の本音かもしれませんね。

こうした状況に対し、大阪府の幹部からも「(協会は)不透明だ」「飲食店側が放置されているように見える」といった厳しい指摘が出ているとのこと。運営側の足並みが揃っていない印象は否めません。

チケット販売にも混乱?購入者の不信感

問題はグルメだけにとどまりません。前売りチケットの販売も伸び悩んでおり、目標の半分程度にとどまっている状況です(※トランスクリプト収録時点)。

テコ入れ策として、お得な購入方法も打ち出されているのですが、これがかえって一般購入者の不信感を招く可能性も指摘されています。

後から出てくる「お得」な話

当初販売された3万円の「通期パス」は、入場時間が午前11時以降に制限されていました。しかし、後に午前9時から入場可能へと制限が緩和される話が出てきました。

さらに問題なのが、後から購入した方が得になるケースが出てきたことです。

  • 開幕初期(4月~5月)に来場し、その際にもらえる割引コードを使う。
  • そのコードを利用して通期パスを購入すると、実質28,000円(開幕券+割引後通期パス)で購入できる。
  • 最初に3万円で通期パスを買った人より2,000円安くなってしまう計算です。

開幕当初の来場者を増やしたいという意図は理解できますが、「先に買った人が損をする」ような状況は、不公平感を生み、運営への信頼を損ないかねません。まさに「後出しジャンケン」のようで、なんだかモヤモヤしてしまいますね…

チケット購入の注意点:万博のチケット情報は変更される可能性もあります。購入を検討される際は、必ず公式サイトで最新の情報を確認するようにしましょう。

高まる認知度、伸び悩む「行きたい気持ち」

大阪府・市が行った調査によると、万博の認知度はほぼ100%に近い状況です。しかし、「行きたい」と答える人の割合は伸び悩んでおり、関心が高まっていない実態が浮き彫りになっています。

その理由の一つとして、これまで見てきたような情報の後出しや、それに伴う不信感があるのではないかと指摘されています。グルメの価格設定、出店者への説明不足、チケット販売の混乱…こうした問題が次々と明らかになることで、「本当に大丈夫なのかな?」と不安に感じる人が増えているのかもしれません。

万博成功へのカギは「安心感」

開幕まで時間が迫る中、飲食店にとっても、一般の来場者にとっても、今最も求められているのは「安心感」ではないでしょうか。

情報が後から小出しにされたり、二転三転したりする状況では、不安や不信感が募るばかりです。それでは、万博への期待感、いわゆる「気運」も高まらず、チケット販売にも繋がりません。

万博を成功させるためには、運営側が情報をオープンにし、丁寧な説明を尽くすことで、関係者や来場予定者の不安を取り除き、信頼を回復することが急務と言えるでしょう。

万博グルメ、どう向き合う?

今回は、大阪・関西万博のグルメに関する期待と、その裏にある価格設定や運営体制への不安について解説しました。華やかなイメージの裏側で、様々な課題が浮上していることがお分かりいただけたかと思います。

この動画(元となったニュース)を観ることで、万博の現状を多角的に知ることができます。期待だけでなく、課題や懸念点も理解した上で、万博への関わり方を考えるきっかけになるでしょう。そして、今後発表される情報にも、より注意深く目を向けることができるはずです。

もちろん、万博でしか味わえない特別な食体験への期待は依然として大きいです。最終的にどのような価格で、どのような形でグルメが提供されるのか、引き続き注目していきたいですね!ポジティブな驚きがあることを期待しましょう!

この動画(ニュース)を観るべき? 評価:

  • 万博の現状理解度:★★★★★ – 期待だけでなく課題も知ることができます。
  • グルメへの期待値調整:★★★★☆ – 高価格の可能性や背景を知り、現実的な期待値を持つ助けになります。
  • 運営への課題認識:★★★★★ – 運営側の課題や、今後求められることを理解できます。

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