お祭りの屋台や街角で、香ばしい匂いとともに回転する巨大な肉の塊…。そう、ドネルケバブです!一度は「あのかたまり肉を独り占めしてみたい…」なんて夢見たことはありませんか?しかし、専用の機材や大量のお肉を用意するのは、一般家庭ではあまりにもハードルが高いですよね。
この記事では、そんな壮大な夢を「驚きのアイデア」と「DIY精神」で叶えてしまった、ある挑戦の記録をご紹介します。高価な機材も、高級な肉も必要ありません。あなたのキッチンにもあるかもしれない”あの食材”で、本格ケバブは作れるのでしょうか?ぜひ最後までご覧ください!
夢への挑戦!5段階評価
高嶺の花だと思っていたあの料理も、アイデアと情熱次第でぐっと身近になるかもしれません!今回の挑戦は、私たちに「工夫することの楽しさ」を教えてくれます。
- アイデアの奇抜さ:★★★★★
- DIYマシンの完成度:★★★★☆
- ケバブの再現度:★★★★☆
ドネルケバブの夢と、立ちはだかる二つの壁
「人生の夢の一つが、ドネルケバブを1から作ること」と語る今回の挑戦者。しかし、その夢を実現するには、あまりにも高く険しい壁が2つ存在しました。
壁その1:あまりにも高価な「お肉問題」
まず最初の壁は、食材のコストです。
本場のドネルケバブは、薄くスライスした鶏肉や牛肉を何層にも重ねて作られます。あの巨大な肉塊を用意しようものなら、一体いくらかかるのか見当もつきません。家計を預かる身としては、とても手が出せるものではありませんよね。
そこで、この問題を解決するために白羽の矢が立ったのが…なんと、「ロースハム」でした!
「いや、なんでやねん!」と思わずツッコミを入れたくなりますが、これが今回の挑戦の核となる驚きの秘策。薄くスライスされ、重ねやすい形状、そして何より牛肉や鶏肉に比べて圧倒的に安価。これが、ロースハムが選ばれた理由です。常識にとらわれない発想が、夢への第一歩を切り開きました。
壁その2:プロ仕様すぎる「機材問題」
そしてもう一つの壁が、専用機材です。
あの肉塊を回転させながらじっくり焼くための「ドネルマシン」。ただの電熱線と棒がついただけのように見えて、そのお値段はなんと驚異の6万円以上!とても一般家庭で購入できるシロモノではありません。
この二つの壁を前に、普通の人は夢を諦めてしまうでしょう。しかし、挑戦者は諦めませんでした。「ないなら、作ればいいじゃない!」と、DIYでこの問題を乗り越えようと決意したのです。
【豆知識】ドネルケバブってどういう意味?
ちなみに「ドネル」はトルコ語で「回転する」、「ケバブ」は「焼肉」を意味します。つまり、ドネルケバブは直訳すると「回転焼肉」となるわけです。なんだか急に親しみやすい料理に感じてきませんか?
激安DIY!業界最安値(?)ドネルマシン爆誕
高価なドネルマシンが買えないなら、自作するまで。向かった先は、我らが味方ホームセンターです。ここから、前代未聞のDIYが始まります。
材料はたったこれだけ!驚きのシンプル構造
購入したのは、以下のシンプルな材料です。
- 金属製の棒 3本
- 穴の開いた金属製の板
- ボルトとナット
金属板を三角形に組み合わせて土台を作り、その頂点にできた穴に3本の棒を差し込んで固定する。たったこれだけで、肉を突き刺すための支柱が完成しました。お値段は、なんとたったの1,000円ちょっと!本家マシンの数十分の1のコストで、ケバブマシンの骨格が出来上がってしまいました。
火を使うのに…まさかの土台に騒然
問題は、この支柱をどうやって立たせるかです。
そこで用意された土台は、なんと段ボール!「火を使うのに大丈夫なの!?」と心配になりますが、ご安心を。表面をアルミホイルでぐるぐる巻きにすることで、耐火性(?)を確保しています。そもそも土台自体に直接火が当たることはないため、あくまで念のための安全策とのこと。そのリスク管理能力、見習いたいものです。
こうして、おそらく世界で最も安く作られたであろう「手作りドネルケバブマシン」が、堂々と完成したのでした。
いざ調理!前代未聞の「ロースハムタワー」を組み上げろ
最強のマシンが完成したところで、次はいよいよ主役の登場です。今回の挑戦のために用意されたロースハムは、想像を絶する量でした。
圧巻のハム700枚超え!地道すぎる作業の果てに…
複数のスーパーを巡って買い集められたロースハムは、なんと合計80パック以上、枚数にして700枚超え!総額は約2万円にも上ったそうです。
ここから始まるのは、ひたすらハムを金属棒に刺していくという、途方もなく地道な作業。一枚一枚、丁寧に串に刺し、少しずつ形を整えていきます。傍から見れば奇行かもしれませんが、これも全ては夢を叶えるため。仲間と協力しながら作業を進めること30分、ついにその姿を現しました。
完成したのは、見事な円錐形を描く「ロースハムの塔」。ハムでも、積み上げればちゃんとケバブに見えるものですね!後にも先にも、こんな光景を見られるのはここだけではないでしょうか。
【豆知識】世界でここだけのオリジナルケバブ?
本場のケバブは、鶏肉の場合はヨーグルトやスパイスで下味をつけるのが一般的ですが、牛肉の場合は下味をつけないこともあるそうです。今回は豚肉であるロースハムを使用しているため、ある意味ではどのレシピにも当てはまらない「世界初のオリジナルケバブ」と言えるかもしれません!
炎との格闘!感動のギコギコタイムは訪れるのか
完成したハムタワーを庭に運び出し、いよいよ火入れの儀式です。しかし、ここでも思わぬトラブルが発生します。
最大の誤算!強敵「備長炭」
長期戦を見越して用意したのは、火持ちが良いことで知られる高級な「備長炭」。しかし、この選択が裏目に出ます。ガスバーナーで炙ろうが、着火剤を使おうが、一向に火がつく気配がありません。格闘すること1時間以上、あたりはすっかり真っ暗に…。
結局、備長炭は諦めて普通の炭を使用することに。最初からそうしていれば…という後悔を胸に、ようやく調理が再開されました。本家マシンのように横から網をかざし、炭火でじっくりとハムの表面を炙っていきます。
ついに夢が叶う!感動の瞬間
炭の熱でじっくりと焼かれたハムの表面は、香ばしい焼き色がつき、見るからに美味しそう!そして、ついに待ちに待った瞬間が訪れます。そう、ナイフで肉をそぎ落とす、憧れの「ギコギコタイム」です!
「うお、ケバブだ!」
ナイフで削がれたハムは、まさしくドネルケバブそのもの。長年の夢が、ロースハムという意外な形で叶った瞬間でした。その喜びは、見ているこちらまで伝わってくるようです。
実食!そのお味は…まさかの「完全再現」!?
削ぎ落したアツアツのハムに、特製のケバブソースをたっぷりとかけて、パンに挟めば「自家製ロースハムケバブサンド」の完成です。果たしてそのお味は…?
「これ、めっちゃうまいです!完全にケバブとして成立してます!」
挑戦者本人も驚くほどの完成度。にわかには信じがたいですが、同居人たちも口々に「マジでケバブじゃん!」「うまい!」と大絶賛。ロースハムの塩気とスモーキーな風味が、スパイスの効いたソースと絶妙にマッチし、奇跡のケバブ体験を生み出したようです。
夢は工夫で叶えられる!そして意外な結末が…
今回の挑戦は、「ドネルケバブを自作する」という壮大な夢を、ロースハムとDIYという驚きの方法で実現してしまいました。高価なものや特別なものがなくても、アイデアと情熱、そして少しの工夫があれば、夢は意外な形で叶えられるのかもしれません。
ちなみに、この挑戦には驚きの後日談があります。
大量に余ったロースハムを1週間食べ続けた結果…なんと体重が2kgも落ちたそうです!
夢を叶えた上に、まさかのダイエット効果まで手に入れるとは…。まさにハッピーエンドな結末となりました。皆さんも、諦めていた夢に、ユニークな方法で挑戦してみてはいかがでしょうか?
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