アムステルダムと聞くと、何を思い浮かべますか?色鮮やかなチューリップ畑、風車、美しい運河。もちろんそれらも素晴らしい魅力ですが、この街の本当の魅力は、そこに暮らす人々の穏やかな空気感や、街の隅々に息づくアートなセンスにありました。今回は、オランダ在住のご友人を訪ねる6日間の旅のVlogを元に、アムステルダムの奥深い魅力に迫ります。この記事を読めば、あなたもきっとアムステルダムへ旅に出たくなるはずです。
【アムステルダム旅行の魅力】
絵本の中から飛び出してきたかのような美しい街並みを歩けば、日々の喧騒を忘れ、心からリラックスできること間違いなしです。アートやデザイン、美味しいグルメとの出会いは、あなたの感性を豊かに刺激してくれるでしょう。穏やかでフレンドリーな人々との交流も、忘れられない旅の思い出になりますよ。
見どころ評価
- 運河が織りなす絵画のような街並み:★★★★★
- 心奪われる圧巻のチューリップ畑:★★★★★
- アートとデザインを巡る知的な時間:★★★★☆
はじめに:憧れの街、アムステルダムへ
今回の旅の目的は、オランダに住むご友人との再会、そして満開のチューリップ畑を見ること。初めて訪れたアムステルダムは、想像以上に穏やかで、街のどこを切り取っても一枚の絵画のような美しさでした。可愛いショップ、言葉を失うほどのチューリップ畑。滞在する時間が長くなるほど、その魅力にどんどん引き込まれていったそうです。旅の前半はスーパーマーケットに寄ったり、お部屋で辛ラーメンを食べたりと、のんびりした日常風景が中心ですが、後半は圧巻のチューリップ畑や素敵なショップが続々と登場します。ぜひ、一緒に旅する気分で読み進めてみてください。
絵になる街アムステルダムでの日常体験
緑に囲まれた癒やしのホテルとスーパー散策
空港から直行で向かったのは、静かな住宅街にある小さなホテル。公園の目の前にあり、エントランスでは美しい花々が出迎えてくれます。チェックインはまさかの完全オートメーション式で、ドアの開け方に少し戸惑ったそうですが、無事にお部屋へ。中に入ると、そこはまるで誰かのお家のような温かい空間が広がっていました。
「天井が高くて、窓が大きい!」。大きな窓からはたっぷりの自然光が差し込み、目の前には大きな木々が広がります。緑に囲まれた空間は、長旅の疲れを優しく癒してくれたことでしょう。シャワールームやトイレまでスタイリッシュで、これから始まる5日間の滞在への期待感が高まります。
荷物を置いたら、さっそく近所のスーパーマーケットへ散策に出かけます。オランダの自転車は車輪が大きくて印象的!曇り空でさえも、アムステルダムの街並みはシックで絵になります。運河沿いに並ぶ茶色やグレーの家々が、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
スーパーでは、いちごやマスカットなどのフルーツに心を奪われつつ、野菜不足を補うためにスープをゲット。海外のスーパーでアジア食品や乳製品、ビールのコーナーをチェックするのは、旅の醍醐味の一つですよね。初日のディナーは、ホテル近くの地中海料理レストランへ。旅の疲れを癒すビールと、レモンが効いた美味しい料理で、アムステルダムの夜が始まりました。
トラブルも旅のスパイス?お湯が出ない朝
翌朝、まさかのハプニングが発生。夜も朝も、なんとお湯が出ないのです!配管工事が原因だったようですが、シャワーを浴びられないのは少し困りますよね。しかし、そんなトラブルも旅の思い出。午前中はホテルで静かに仕事を進め、ランチには「いつも頼りになる」辛ラーメンをいただきました。海外で恋しくなるアジアの味は、心と体に染み渡ります。
お湯が無事に出るようになった午後、気を取り直して街へ繰り出します。太陽が顔を出し始めると、街の景色はさらに輝きを増しました。どこを歩いても本当にフォトジェニックで、散歩しているだけで心が満たされていきます。
豆知識:アムステルダムの電気自動車事情
Vlogの中でも触れられていますが、オランダでは電気自動車(EV)がかなり普及しており、街の至る所に充電ポートが設置されています。環境意識の高さが伺える光景ですね。
運河と自転車が織りなすアムステルダムの風景
散策の途中で見つけたマーケットは、オランダらしさ全開でした。有名な木靴や、可愛らしいイラストが描かれたマグカップなど、お土産にぴったりの品々が並びます。網の目のように広がる運河、緑豊かな並木道、そして統一感のある色合いの古い建物。すべてが調和していて、まるでポストカードの世界に迷い込んだかのようです。
そして、この街の主役は何と言っても自転車!「自転車大国」と呼ばれるだけあって、至る所に自転車が停められています。一台一台に個性があって、眺めているだけでも楽しい気分になります。ちょうどチューリップの季節だったため、街のあちこちで美しいチューリップが咲き誇っていました。
アムステルダムの「好き」を見つける旅
花市場で最高のチューリップを探して
運河沿いにあるアムステルダム名物の花市場は、まさに花の楽園。新鮮で美しい花々がぎっしりと並び、見ているだけでワクワクします。驚いたのは、その価格の安さ。チューリップなどは10本や50本の束で売られており、花が身近な存在であることがよくわかります。
「これ、造花だったんだ!」。あまりにもリアルな造花のチューリップには、思わず声が出てしまったそうです。よく見ないと本物と見分けがつかないほどのクオリティで、お土産にも喜ばれそうですね。
「オランダでチューリップとたくさん写真を撮る」という夢を叶えるため、理想のオレンジ色のチューリップを探すクエストが始まりました。意外にもなかなか見つからず、花市場を巡りましたが、最終的に50本もの美しいチューリップを手にすることができ、大満足の様子でした。
チーズ天国!専門店で味わう絶品チーズ
地元の友人から「オランダのチーズは最高だよ!」と聞いていたそうで、早速チーズ専門店へ立ち寄りました。お店のスタッフはとてもチャーミングで、持っていたチューリップを褒めてくれたり、気さくに話しかけてくれたりしたそうです。
トリュフチーズ、クミンチーズ、スモークチーズ、そしてなんとラベンダーチーズまで!様々な種類のチーズを試食させてもらい、その美味しさに感動の連続。特にクミンチーズは、オランダの家庭でよく食べられる伝統的な味なのだとか。新しい味との出会いは、旅の大きな喜びですね。
豆知識:オランダの家庭の味「クミンチーズ」
クミンシードが入った「カース(Kaas)」は、オランダでは非常にポピュラーなチーズです。スパイシーな香りが特徴で、パンに乗せたり、おつまみとして楽しまれたりしています。
アートとデザインに心躍るミュージアム巡り
フェルメールにうっとり。アムステルダム国立美術館
この日は一日、美術館巡り。まずはオランダ最大の美術館であるアムステルダム国立美術館へ。フェルメールの絵画が大好きだという彼女は、本物を目にするのを心待ちにしていました。
ゴッホをはじめとする19世紀の印象派の作品から鑑賞をスタート。柔らかいタッチと色彩で描かれた日常の風景画は、静かな感動を与えてくれます。そして、お目当てのフェルメールの作品とついに対面!「やっぱり青と黄色の使い方がすごく綺麗…」。しばらくその場から動けなくなるほどの感動だったそうです。
さらに、レンブラントの有名な「夜警」が公開修復中という、非常にレアなタイミングに訪れることができました。美術館内の図書館も息をのむ美しさだったとか。ミュージアムショップでは、オランダといえば…のミッフィーグッズも忘れずにチェックです!
発見がいっぱい!アムステルダム市立美術館
次に向かったのは、モダンアートが楽しめるアムステルダム市立美術館です。ここでは、作品一つひとつから強いメッセージ性が感じられます。特に面白かったのが、館内で自由に持ち運べる折りたたみ式の椅子。好きな場所に椅子を置いて、じっくりとアートと向き合うことができるなんて、なんて素敵なアイデアでしょう!
絵画だけでなく、食器や家具といった日用品も展示されており、「表現」の形の多様性を感じることができます。ここでもミュージアムショップを堪能。私たちが普段使っているエコバッグのブランド「SUSAN BIJL」がオランダのロッテルダム発のブランドだと知るなど、新たな発見がたくさんあったようです。
友人との再会とアムステルダムの夜
チーズ好きにはたまらない!回転寿司ならぬ「回転チーズ」
美術館巡りの後は、オーストラリアのワーキングホリデー時代を共に過ごしたご友人、めぐみさんと合流!念願の再会を果たし、積もる話を咲かせます。ディナーに訪れたのは、めぐみさんおすすめのチーズバー。なんと、回転寿司のようにチーズがレーンで運ばれてくるという、ユニークなお店でした!
ワインに合うチーズが次々と流れてきて、どれを選ぼうか迷ってしまいます。トリュフの香りがたまらないチーズなど、どれも絶品で、会話も弾みます。こんなにたくさんの種類のチーズを一度に楽しめるなんて、チーズ好きには夢のような場所ですね。
深夜まで語り明かす。オランダ名物スナックと共に
チーズバーで盛り上がった後は、近くのバーへ移動して二次会。ここでいただいたのが、オランダ名物のスナック「ビターバレン」です。ミートボールのようなコロッケのような、熱々で美味しい一品。ゴッホの話などで語り合い、気づけばすっかり夜も更けていました。夜の街を散策しながらホテルへ帰る道中も、自由な海外の雰囲気が心地よく、最高の一日を締めくくりました。
雨の日だって楽しい!雑貨と本の世界へ
この日はあいにくの雨模様。ヨーロッパの天気は変わりやすいものですね。こんな日は、室内でのんびり過ごすのが一番。ランチに日本のラーメンを味わい、心も体も温まったところで、地元の雑貨店や書店を巡ることにしました。
大きな書店では、なんと吉本ばななさんの「もしもし下北沢」がランキング2位になっているのを発見!日本の小説が海外で評価されているのを知ると、なんだか嬉しくなりますね。デザイン書やアートブックも充実しており、時間を忘れて見入ってしまいます。
ミッフィーやチューリップをモチーフにしたオランダらしい雑貨店や、デザイン性の高い家具が揃う「HAY」など、雨の日でも楽しめるスポットはたくさん。フェルトで作られたチューリップの可愛らしさに惹かれ、ついついお土産を買ってしまったようです。
旅のクライマックス!夢にまで見たチューリップ畑へ
世界最大級!キューケンホフ公園の絶景
アムステルダム最終日、天気は快晴!この旅のハイライト、チューリップ畑へ向かいます。目指すは世界最大級のチューリップ公園「キューケンホフ公園」。10年前にオランダを訪れた際は冬だったため、チューリップが満開の時期に来るのが長年の夢だったそうです。その夢がついに叶う瞬間に、胸が高鳴ります。
公園に一歩足を踏み入れると、そこは色とりどりのチューリップが咲き誇る絶景の世界。曇っていた空も晴れ渡り、花々の美しさを一層引き立てます。「可愛い!」「綺麗!」と、思わず感嘆の声が漏れるほどの光景。花々、澄んだ空気、鳥のさえずり、小川のせせらぎ。五感のすべてでこの美しい空間を味わい、心から満たされた時間となりました。
秘密のスポット「The Tulip Barn」で特別な一枚を
キューケンホフ公園を堪能した後、もう一つのチューリップ畑「The Tulip Barn」へ。こちらは人が少なく、ゆっくりと写真撮影が楽しめる穴場スポットだそうです。ここでは、写真家でもある友人のめぐみさんが、ウェディングフォトを撮影してくれるというサプライズが!美しいチューリップに囲まれて撮った写真は、一生の宝物になったことでしょう。
まとめ:また必ず訪れたい街、アムステルダム
6日間のアムステルダム滞在は、あっという間に過ぎていきました。訪れる前はどんな街か想像もつかなかったけれど、豊かな自然、親切で穏やかな人々、そして安心して過ごせる街の雰囲気にすっかり魅了されたそうです。
「いつかまた戻ってきたい」。心からそう思える場所との出会いは、旅が与えてくれる最高の贈り物かもしれません。この記事を通して、アムステルダムの温かく、穏やかで、そして刺激的な魅力が少しでも伝われば幸いです。次の旅行先の候補に、アムステルダムを加えてみてはいかがでしょうか?



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