家を建てるなら、やっぱり理想のマイホームを建てたいですよね。しかし、「建て替えなら土地代がかからない」「田んぼは安くてお得」といったイメージで安易に進めてしまうと、後から予想外の出費やトラブルに見舞われることがあります。今回の記事では、知られざる家づくりの落とし穴を、実際の事例を交えて徹底解説します!
この動画では、皆さんが見落としがちな「土地」に関する様々な注意点が、生々しい現場のリアルと共に語られています。一見すると「これでお得に家が建てられる!」と思ってしまいがちですが、実はそうではないケースも少なくありません。
もし今、あなたが「そろそろマイホームを建て替えようかな」「新しい土地を買って家を建てたいな」と考えているなら、この解説は間違いなく必見です。後悔しない家づくりのために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
後悔しない家づくりのための5段階評価
家づくりは人生の中でも大きなイベントです。不安なことも多いかもしれませんが、正しい知識と準備があれば、きっと理想の家を建てることができます。この動画で紹介されている内容は、一見するとネガティブな情報に見えるかもしれませんが、「知っていれば避けられたかもしれない」という後悔をなくすための貴重な情報です。事前にリスクを把握し、対策を立てることで、あなたの家づくりはよりスムーズで安心できるものになりますよ。
- 知識の深さ: ★★★★★
- 具体例の豊富さ: ★★★★★
- 共感度: ★★★★☆
建て替えは本当に「土地代いらず」でお得なのか?
「建て替えだから土地代はかからないし、解体費用だけで済むだろう」。そう考えていませんか?実は、建て替えには思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。今回ご紹介するお客様の事例は、まさにその典型です。
先祖代々の土地、まさかの「井戸」と「お塚さん」
建て替えのお客様の敷地には、昔から使われていた井戸が残っていました。井戸を埋めると「縁起が悪い」とか「ガスが溜まる」といった理由で、そのまま残すことになったそうです。さらに、愛媛県四国中央市特有の「お塚さん」と呼ばれる祠(ほこら)もありました。これらを不用意に触ると体調を崩すという言い伝えもあるため、工事中はガードで囲って慎重に進められました。このように、先祖代々の土地には、簡単に動かせない障害物があるケースが多いのです。これは、プランニングに大きな影響を与える可能性がありますね。
豆知識: 「お塚さん」とは?
愛媛県四国中央市周辺に多く見られる、古い時代から地元で信仰されている祠(ほこら)や石碑のようなものです。平家の落人や四国八十八ヶ所のお遍路さんが亡くなった場所などに祀られていることが多いと言われています。地元では迂闊に触らない方が良いとされています。
境界線は複雑怪奇?隣人トラブルの火種にも
「この壁はどこまでがうちの土地?」「昔の境界ピンは当てにならない?」そうなんです。特に古い町並みでは、隣地との境界線があいまいなことが少なくありません。昔は隣同士で口約束で決めていたなんて話もよく聞きます。筆者さんの経験では、少しでもトラブルを避けるために、境界ピンから数センチ内側に控えて建てることもあるそうです。
しかし、それでも「昔はここだった!」と主張する隣人が現れることも。法的な根拠に基づいた測量と、隣人との十分な話し合いが不可欠だと感じます。
解体費用だけじゃない!見落としがちな造成費用とアスベスト
建て替えで忘れてはならないのが、解体費用と造成費用です。特に古い建物の場合、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストが含まれていると、解体費用が通常の倍近くになる事例も耳にするそうです。
また、既存の土地が道路より低い場合、雨水対策や車の出入りを考慮して、土を盛ったり擁壁を新設したりする造成工事が必要になります。これらにも数十万円から数百万円の費用がかかるため、事前の調査と見積もりが非常に重要になります。
ワンポイントアドバイス: アスベスト調査は必須!
2022年4月1日以降、解体工事を行う際には、アスベスト含有建材の事前調査が義務化されています。専門業者に依頼し、必ず調査を行いましょう。
分譲地だから安心?意外な落とし穴
新しく区画整理された分譲地なら、問題はないと思っていませんか?実は、ここにも注意すべき点があります。
土地のデッドスペース?電柱と支線の罠
ある分譲地では、最後の1区画がなかなか売れ残っていました。その理由は何だと思いますか?そう、敷地内に電柱とその支線(電柱を支えるワイヤー)があったからなんです。分譲地の図面では、電柱や支線は「丸」や「線」で簡略的に描かれていることが多く、実際にその土地を使った時にどれだけのスペースが失われるのかが分かりにくいのです。
この電柱と支線があることで、約3.8m×3mのスペースが使えなくなってしまう例もあるそうです。現場を「自分の目で見る」ことの重要性がよく分かりますね。
交渉術: 電柱がある土地は交渉のチャンス?
電柱や支線がある土地は、他の区画よりも売れ残りがちです。もし、そのデッドスペースを許容できるのであれば、不動産屋さんと価格交渉ができる可能性もあります。電力会社やNTTに電柱の移設を相談できる場合もあるので、確認してみる価値はあります。
擁壁の「転び」に注意!見た目より狭い敷地の現実
分譲地には、高低差を解消するために擁壁が設置されていることがあります。この擁壁は、安定性を確保するために少し傾斜している、つまり「転んでいる」ことがあります。一見すると広く見える敷地でも、この擁壁の傾斜と厚みを考慮すると、実際の敷地面積が図面よりも狭いということがあります。契約前に、擁壁の内側がどこまで自分の敷地として使えるのか、正確に確認することが大切です。
田んぼは安くてお得?農地購入の費用と手間
「田んぼなら安く土地が手に入る!」そう考えて、農地の購入を検討する方もいるかもしれません。確かに土地代は安い傾向にありますが、宅地として利用するには様々な費用と手間がかかります。
「農地転用申請」と「分筆」で数十万円の出費
畑や田んぼなどの農地を宅地として利用するには、まず「農地転用申請」が必要です。さらに、愛媛県四国中央市では、500平方メートル(約150坪)以上の農地を一般の人が売買する場合、「分筆(ぶんぴつ)」という手続きをして、500平方メートル以下に分ける必要があるそうです。これらの申請や手続きには、数十万円単位の費用がかかります。
土壌改良は必須!「濃い土」と「バ土」の戦い
農地は、作物が育ちやすいように有機質を多く含んだ「濃い土」でできています。しかし、この土は家を建てるには不適です。そのため、セメントなどを混ぜて地盤を固める「地盤改良」が必要になります。また、土の入れ替えや盛り土をする場合、排出される「濃い土」の処分場所が限られている地域もあり、その費用もばかになりません。
動画では、地盤改良と盛り土、擁壁工事で300万円から500万円かかると概算されています。これは大きな出費ですよね。
豆知識: GL設定とは?
GL設定とは「Ground Level(グランドレベル)」の略で、建物の設計基準となる地盤の高さのことです。雨水の浸水対策や、駐車場の勾配などを考慮して慎重に設定されます。
見えない費用「給排水の引き込み」
土地を購入する際、見落としがちなのが給排水の引き込み費用です。道路下に埋設されている本管から、敷地内に水道や下水を引き込む工事が必要になります。これにも数十万円の費用がかかることがあります。土地の価格だけでなく、こうしたインフラ整備にかかる費用も事前に確認しておくべきでしょう。
まさかの大失敗!?道路拡張計画の恐怖
最後に紹介された事例は、まさに「大失敗」と呼ぶにふさわしい、衝撃的な内容でした。筆者さんのご自宅にも関わる、非常にリアルな話です。
カーポートが消滅!?道路拡張計画のまさかの変更
筆者さんは、将来の道路拡張計画を考慮して、自宅の駐車場を計画していました。道路から2m離してカーポートを設置し、残りの6mを駐車場に充てる予定だったそうです。ところが、なんと道路拡張計画が変更になり、計画の中心線がずれて、敷地側に大きく食い込んでくることになったのです。結果として、設置したばかりのカーポートどころか、駐車場自体が消滅してしまう可能性が出てきたとのこと。これには筆者さんも「冗談にならない」と苦笑いしていました。
この計画変更によって、駐車場がなくなるだけでなく、家が道路に面してしまうため、住環境も悪化します。お隣の方々も同様に影響を受け、地域住民から大きな不満の声が上がっているそうです。長年住み慣れた家が、まさかこのような形で影響を受けるとは、想像を絶する事態ですよね。
「古い計画」だからと油断するなかれ
この道路拡張計画は、なんと昭和50年代に策定された古い計画だったそうです。古い計画だからといって発動しないとは限らない、ということを痛感させられる事例です。土地を購入する前に、役所で道路拡張計画の有無を必ず確認することが、将来のトラブルを避ける上で極めて重要だということを肝に銘じたいですね。
重要ポイント: 土地購入前の徹底調査
土地を購入する際は、以下の点を必ず確認しましょう。
- 用途地域、建ぺい率、容積率などの建築制限
- 地盤の状況(ハザードマップの確認、地盤調査の検討)
- 給排水・ガス・電気などのインフラの状況
- 道路の状況(私道・公道の区分、接道義務の確認)
- 道路拡張計画の有無と内容
- 隣地との境界線(測量図の確認、隣地所有者との立ち会い)
知って備える家づくり
いかがでしたでしょうか。建て替えや土地購入は、一見するとシンプルなように見えて、実は様々な費用やトラブルのリスクが潜んでいることがお分かりいただけたかと思います。
- 建て替えは解体費用だけでなく、造成費用やアスベスト調査費用も考慮が必要。
- 分譲地でも、電柱や擁壁の転びで思ったより敷地が狭くなることがある。
- 田んぼなどの農地は安価だが、農地転用、分筆、土壌改良、インフラ引き込みなど、追加費用と手間がかかる。
- 古い道路拡張計画が突然発動し、生活に大きな影響を与えるケースもある。
今回の動画で紹介された事例は、どれも「知っていれば避けられたかもしれない」後悔の例です。しかし、これらの情報を事前に知ることで、皆さんの家づくりはより安心で確実なものになります。
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