【元BCG社員が激白】年収2000万円超えは本当?ボストンコンサルティンググループの壮絶な1日

【元BCG社員が激白】年収2000万円超えは本当?ボストンコンサルティンググループの壮絶な1日 フリートーク

戦略コンサルティングファームの最高峰として知られる、ボストンコンサルティンググループ(BCG)。その名前を聞いただけで、優秀な頭脳、高年収、そして超多忙な毎日を想像する方も多いのではないでしょうか?

今回は、実際にBCGで5年弱にわたりコンサルタントとして活躍された平川ふうさんのお話をもとに、そのベールに包まれた日常を徹底解剖します。この記事を読めば、BCGで働くことのリアルな魅力と厳しさ、そして得られる圧倒的な成長機会について、深く理解できるはずです!

激務の先にある景色を見てみたい、自分の市場価値を高めたいと考えている方にとって、この記事はきっと大きな刺激となるでしょう。さあ、トップファームの扉を一緒に開けてみませんか?

5段階評価

見どころを3つのポイントで評価しました!

  • 想像を絶するスピード感:★★★★★
  • 優秀な頭脳との化学反応:★★★★★
  • キャリアと報酬の魅力:★★★★☆

ボストンコンサルティンググループ(BCG)とは?

まずはじめに、BCGがどのような会社なのか簡単におさらいしておきましょう。

BCGは、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベイン・アンド・カンパニーと並び、「MBB」と称される世界トップクラスの戦略コンサルティングファームです。企業の経営層が抱える課題に対し、最適な戦略を立て、その実行までを支援するのが主な仕事です。

豆知識「MBB」: コンサルティング業界を目指す人なら誰もが知るトップ3ファームの頭文字を取った略称。業界の頂点に君臨し、世界中の企業の意思決定に大きな影響を与えています。

かつては純粋な戦略立案が中心でしたが、近年では戦略を絵に描いた餅で終わらせない「実行支援」や、DXを推進する「デジタル領域」にも力を入れています。戦略ファームの中でも特に規模が大きく、多種多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっているのが特徴です。

想像を絶するBCGでの1日

「BCGはハード」とよく言われますが、その実態はどのようなものなのでしょうか。元KPMGの税理士法人で働いていた平川さんは、その違いを「比べ物にならない」と断言します。

とにかくスピードが命!1日2回の進捗会議

BCGの仕事のハードさを象徴するのは、なんと言ってもその「スピード感」です。

一般的な会社では週に1回、多くても数日に1回行われるような進捗会議が、BCGではなんと1日に2回、朝と夜に行われます。

朝の会議では前日の夜までの進捗を報告し、フィードバックを受けます。そして、そのフィードバックをもとに日中作業を進め、夜の会議で再度報告。このサイクルが毎日、凄まじい勢いで繰り返されるのです。常に走り続けなければならない、まさに息つく暇もない環境だということが伺えますね。

これがリアル!元社員が語るタイムスケジュール

平川さんが実際に送っていた、リモートワークでの1日の流れを見てみましょう。その過密さに驚くこと間違いなしです!

  • 7:00:起床、そして即座に始業。前夜のフィードバックを反映させるための修正作業に没頭します。
  • 9:00 – 11:00:怒涛の社内ミーティングラッシュ。まずはチーム内の会議、次に少し上の役職者を交えた会議、さらにその上の役職者も交えた会議と、段階的に報告と議論を重ねていきます。
  • 11:00 – 16:00:今度は外部との会議ラッシュ。クライアントや第三者を交えた会議が立て続けに入ります。
  • 16:00:やっと一息。しかし、朝から何も食べていないことに気づき、急いで栄養補給。ちなみに、手軽に栄養が摂れる「ベースフード」はコンサルタントに大人気だとか。
  • 16:00 – 18:00:会議の議事録作成や、夜の社内ミーティングに向けた準備作業を行います。まだ自分のリサーチや資料作成といった本質的な作業には入れません。
  • 18:00 – 19:00:夜の社内ミーティング。1日の成果を報告し、次のアクションプランを固めます。
  • 19:00以降:ようやく自分の思考を深めるためのリサーチや資料作成といった、いわゆる「自分の仕事」の時間が始まります。

これを見てどう感じましたか?「自分の仕事、始めるのが19時から!?」と驚愕した方も多いのではないでしょうか。徹夜も珍しくなく、大きなクライアントミーティングの前は深夜3時頃まで作業することも覚悟の上だったそうです。

一体どんな仕事をしているのか?

これほどの激務をこなしてまで、BCGのコンサルタントは一体どのような仕事に取り組んでいるのでしょうか。

国を動かす?壮大なプロジェクトの裏側

平川さんが担当していたのは、主に経済産業省や総務省といった官公庁をクライアントとする「パブリックセクター」の案件でした。

例えば、「日本版のChatGPTのような生成AIを国内で開発する」という壮大なプロジェクトの支援。どの領域に注力すべきかリサーチし、戦略を立てていくという、まさに国の未来を左右するような仕事です。

また、広島AIプロセスで発表された「AI事業者ガイドライン」の策定にも関わっていたそうです。この案件では、経済産業省側にBCGが、総務省側にPwCがつき、連携しながら日本のAIガバナンスの枠組みを作り上げていきました。

豆知識「広島AIプロセス」: G7広島サミットを契機に立ち上げられた、生成AIに関する国際的なルール作りのための枠組み。このような国家レベルの議論に、コンサルティングファームが深く関与しているのです。

こうした抽象度の高いテーマに対し、何が本質的な論点なのかを洗い出し、フレームワークに落とし込んでいく。3人から5人程度の少数精鋭チームで官公庁と対峙する、非常に知的でタフな仕事です。

恐怖?成長?BCG名物「詰め」文化の実態

BCGの厳しいカルチャーを語る上で欠かせないのが、通称「詰め」と呼ばれる、上司からの厳しいフィードバックです。

平川さんも入社当初は、前職との文化の違いに苦しんだと語ります。会計や税務の世界は「正解」がある世界。しかし、答えのない戦略コンサルの世界で、つい上司に「答え」を求めるような働き方をしてしまい、評価が伸び悩んだ時期があったそうです。

「このままじゃやばいぞ。とにかく誰よりも考えろ、働け」

ある上司からのこの一言で、平川さんは働き方のスタンスを根本から変えました。答えを求めるのではなく、自ら考え抜く。この姿勢転換が、その後の活躍に繋がったのです。

また、こんな強烈なエピソードも。

インタビューガイドの出来が酷かった際、ミーティング中に上司が無言で会議から退出してしまったそうです。「議論の余地すらない」という無言の圧力。その後、3時間かけて練り直し、なんとか承認を得られたそうですが、その緊張感は想像に難くありませんね!

気になる年収と評価制度

激務の対価として期待されるのが、高い報酬です。BCGのリアルな年収事情と、そこで評価される人物像に迫ります。

成果は給与に直結!夢の年収2000万円への道

BCGの給与体系は、役職(ランク)によって大きく変わります。平川さんの経験によると、以下のような推移だったそうです。

  • アソシエイト(新卒・第二新卒クラス):約800万円
  • シニアアソシエイト:約1080万円
  • コンサルタント:ベース給+ボーナスで2000万円を超えることも。

シニアアソシエイトになると「コープロ(高度プロフェッショナル制度)」の対象となり、残業代という概念がなくなります。完全に成果と責任で評価される、プロフェッショナルの世界です。総合コンサルティングファームと比較しても、1.2倍から1.3倍ほど高い水準と言えるでしょう。

BCGで評価される人物像とは?

評価は、プロジェクトの責任者であるケースリーダーから、半期ごと、そしてプロジェクトごとに行われます。「論理的思考力」や「プラクティカリティ(実践力)」、「コミュニケーション能力」といった項目で多角的に評価されます。

では、具体的にどのような人が活躍するのでしょうか?平川さんによると、活躍する人材は大きく2つのタイプに分かれるそうです。

  1. 頭がキレッキレな人:圧倒的な論理的思考力でチームを牽引するタイプ。
  2. ものすごく働きやすい人:仕事が早く、レスポンスが的確で、物事をスムーズに進める実践力が高いタイプ。

特に、マネージャークラス以上のすごい人たちは、議論が紛糾した際に「それって、つまりこういうことですよね?」と、誰もが見えていなかった視点から問題を一瞬で整理し、シンプルなフレームワークに落とし込んでしまうそうです。こうした圧倒的な思考力に触れられるのも、BCGで働く醍醐味の一つなのかもしれません。

BCGへの中途入社は可能か?

これほど魅力的なBCGですが、中途で入社することは可能なのでしょうか。

突破のカギは「柔軟な思考力」

中途採用、特に第二新卒の場合、書類選考の後に4回もの面接が待っています。そのすべてで、志望動機に加えて「ケース面接」が課されます。

しかし、ここで求められるのは、参考書で覚えたような付け焼き刃の対策ではありません。面接官は「別のパターンだったらどうなる?」「この切り口から考えたら?」と、次々に角度の違う問いを投げかけてきます。

本当に問われているのは、考えること自体が好きで、思考のプロセスを楽しめる柔軟性。普段から物事の本質を考える習慣がある人が、結果的に評価される傾向にあるようです。

まとめ

ボストンコンサルティンググループでの仕事は、間違いなく激務です。しかし、その先には他では決して得られない経験が待っています。

国を動かすような壮大なプロジェクトに当事者として関与できること。日本を代表するような優秀な人々と、同じ目標に向かって突き進めること。これらは、自身のキャリアにとって計り知れない価値をもたらすでしょう。

この記事を読んで、少しでも心が動いたなら、それはあなたの中に眠る挑戦心や成長意欲の表れかもしれません。厳しい環境に身を置く覚悟さえあれば、BCGはあなたを飛躍的に成長させてくれる最高の舞台となるはずです。

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